淡路SAで配膳ロボット活躍中、「日々接客に勤しんでます」

2022.8.14 06:30

「淡路サービスエリア」で働く、猫をモチーフにした愛嬌のあるロボット

(写真3枚)

関西方面から淡路島に渡った際の玄関口に位置し、最初の立ち寄りスポットとしても人気の「淡路サービスエリア」。その下り線内のレストラン「ロイヤル」(兵庫県淡路市)で、神戸淡路島鳴門自動車道では初となる配膳ロボットが導入された。

パノラマで広がる雄大な明石海峡大橋を眺めながら、淡路島グルメが味わえる同店。玉ねぎ、しらす、淡路牛など、島の名産を盛り込んだバラエティー豊かなメニューを揃える。

これまではオーダーから配膳までフルサービスだったが、スタッフの負担を減らし、サービスはもとより感染対策を兼ねた衛生面も向上させるべく今回のロボットを採用。4層構造の大型トレイに、AI搭載で優れた障害物回避能力や移動能力を持つ、最新式の配膳専用ロボットとなっている。

7月からの本格導入にあたり、2週間の実証実験も実施。結果、「配膳作業を効率化できたことで、ピーク時のスタッフ不足が緩和され、サービスを安定的に提供できるようになりました。本格導入後も、キッチンや客席フロアでスムーズに活動していて、正確にお客さまへ料理を届けてくれています」と企画部の立谷一磨さん。確かな手応えに加え、今ではスタッフの信頼も厚いと言う。

開発においては、ビジュアル面にもこだわった。「猫をモチーフにした愛嬌のあるロボットで、配膳だけでなく、表情も豊かです。頭部分をなでると照れたようなかわいい声を発するので、コミュニケーションも楽しんでいただけ、写真や動画を撮影してくださるお客さまも多いです。ロボットのトレーから食卓へ料理を運ぶときは、お客さまの手をお借りしていますが、快くご協力いただけるようになっています」と、評判も上々だ。

基本は上げ膳での利用となるが、下げ膳でも活用でき、積極的に作業指示を出すスタッフとの息もピッタリ。「順調にサービススタッフの一員として、日々接客に勤しんでいます。お客さまにご満足いただけるよう、一緒に頑張って参ります」と立谷さん。仕事をサクサクこなすキュートな猫型配膳ロボットは、スタッフからも愛されるアイドル的存在となっているようだ。

同店の営業時間は朝7時~夜8時45分オーダーストップ(年中無休)。淡路サービスエリア下り線内のレストランだが、上り線および「淡路ハイウェイオアシス」からも自由に行き来できるので、島旅の行き帰りに立ち寄ってみては。

取材・文/みやけなお

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