バレエ界の巨匠・熊川哲也、3年ぶりに舞台上へ「時は有限」

「Kバレエ カンパニー」を率いる熊川哲也、最新作『クレオパトラ』では5年ぶりに舞台復帰を果たす(26日・大阪市内)
日本のバレエ界の第一人者・熊川哲也が率いるカンパニー「Kバレエ」。その最新作『クレオパトラ』の秋上演に向け7月26日、大阪市内で取材会がおこなわれ、3年ぶりに熊川本人も出演することが明かされた。
■ 「世界初演はニヤケが止まらなかった」
『くるみ割り人形』や『白鳥の湖』、『海賊』など世界に残る古典作品だけでなく、「グランド・バレエ」に新たな歴史を刻むべく、完全オリジナル作品も手がける熊川。今回上演される『クレオパトラ』もそのひとつで、2017年の初演では「劇場界の事件だ」と脚光を浴びた作品が再び帰ってくることとなった。
「ゼロから創り上げたので、プレッシャーのかかる作品ということには間違いないです。音楽を探し当てて、掘り下げて、深く追求して・・・ストーリーは紀元前なので、『もはや妄想でもいいのかな?』というくらいの話をするわけですから。でも東京で世界初演を迎えたときは、興奮した記憶がありますね。ニヤケが止まらないってこういうことかって」
熊川が「ゼロから〜」と語ったように、まさに前例のないかつて世界3大美女と言われていたという伝説しか残っていない『クレオパトラ』が題材。当時作品を作るにあたって「情報もそこまでないし・・・なので、結局は壁画。見つめていたら、それが次第に動いているように見えてきて。それを踊りにしていったら作品になったという感じです」と、ダンサー脳だからこその製作プロセスを明かす。

■ 「ピュアに舞台人としてそこに居られればいいな」(熊川)
そんな同作が世に産み落とされて早5年・・・今回で、3度目の上演を迎える。カンパニーのトップとして、演出や製作を担い、踊らない位置付けにあった熊川が今回は「キャスト」としても登場。その理由として「50歳を迎え、時は有限だな、と。これまで出方が難しかったというのはあって、出ないか・出るものを選ぶか、と言っていたんです。今回は気が向いたというわけで・・・」と明かした。
今回熊川が演じるのは、主人公・クレオパトラに翻弄されながらも、権力者として君臨するジュリアス・シーザー。意気込みとしては、「ピュアに舞台人としてそこに居られればいいな」と、作り手としてはもちろん、キャストとしての在り方についても語った。
『クレオパトラ』の大阪公演は11月3日、「フェスティバルホール」(大阪市北区)にて。昼公演はクレオパトラを飯島望未、夜公演は日高世菜が演じ、熊川は夜公演に出演予定。チケットは現在昼公演のみ販売しており、S席1万5000円ほか ※日高世菜の高は、はしごだか。
『クレオパトラ』
会場:フェスティバルホール(大阪府大阪市北区中之島2-3-18)
日時:11月3日(木・祝)※13:00と17:30
料金:(13:00の回)S席1万7500円、A席1万3000円、B席1万円、C席8000円、BOX席2万3000円、バルコニーBOX席(2席セット)3万5000円
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 1時間前 -
「何度も見たくなる」ファン続出、宇治×京アニ秘話[PR]
NEW 2025.9.12 17:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.12 14:00 -
万博・ポーランド館で人気、現地さながらの体験とは?[PR]
NEW 2025.9.12 13:30 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2025.9.12 10:00 -
万博で日本一やかましい祭!? 三重の魅力を1日で堪能[PR]
NEW 2025.9.12 07:00 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.11 12:00 -
カード利用で街がもっと便利に。アメックスで繋がる輪[PR]
2025.9.8 07:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.9.1 10:00 -
グラングリーン大阪で食べる、買う、楽しむ! 14選[PR]
2025.8.29 10:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
関西人なら違和感に気付く!? 8コの異変探し[PR]
2025.8.28 08:00 -
新しいものを全力で楽しむ!OMOろい旅 in 熊本[PR]
2025.8.25 09:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.8.16 08:30 -
25周年「アンパンマン列車」で、ゆかりの高知へ[PR]
2025.8.6 11:50 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年下半期の運勢は?
2025.7.1 00:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.6.30 11:00