ちむどんどん第8週振りかえり・再会のマルゲリータ

2022.6.3 08:15

ある記事を見て笑顔を見せる暢子たち。左から、青柳和彦(宮沢氷魚)、大野愛(飯豊まりえ)、比嘉暢子(黒島結菜)(C)NHK

(写真5枚)

自然豊かな沖縄北部・やんばる地域で生まれ育ったヒロインが、東京で一人前の料理人になるため奮闘する姿を描く連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)。6月4日は「再会のマルゲリータ」と題した第8週(5月30日〜6月3日放送)を振りかえる。

料理人になるために故郷の沖縄から上京したヒロイン・暢子(黒島結菜)が、東京・銀座のイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で働きはじめてから1年半の月日が経った。暢子の家族もそれぞれの道を歩んでおり、沖縄では長女の良子(川口春奈)が里帰り出産を控え、長男の賢秀(竜星涼)は東京の養豚場で働いている。

勤め始めた当初は右も左もわからない新人だった暢子も、今では前菜の一部を任されるまでになっていた。レストランでの仕事を覚えていく暢子だったが、徐々にホールでの接客態度の甘さや教養不足が浮き彫りになっていく。そしてとうとう、ある日ホールに出た暢子が、イタリアの地名を把握せず、店名の由来も知らなかったことで、客を怒らせてしまう騒動に発展する。

新聞を見て驚く比嘉暢子(黒島結菜)とレストランオーナーの大城房子(原田美枝子)(C)NHK

暢子は、料理人として意識の向上が足りないことで、オーナーの房子(原田美枝子)からクビを宣告される。しかし、新聞社の雑用をこなすことでクビを撤回するという条件を出された暢子は、解雇を免れてフォンターナに戻るため「東洋新聞」で働き始めることになるのだった。

こうして「東洋新聞」で通称「ボーヤさん」と呼ばれる雑用アルバイトをはじめた暢子は、慣れない業務内容に四苦八苦していた。そんなある日、暢子はかつて沖縄で家族ぐるみで交流していた少年・青柳和彦(宮沢氷魚)と社内で再会する。成長した和彦は、海外留学を経て新聞記者として学芸部として活躍していたのだ。

10年ぶりの思わぬ再会に喜び合う暢子と和彦だったが、さらに和彦の引越し先が偶然にも暢子と同じ下宿先であることが判明する。和彦と再会した暢子は、さらに学芸部デスクの田良島甚内(山中崇)、和彦の同僚で恋人の大野愛(飯豊まりえ)など、新聞社で新たな出会いを経験していく。

暢子が新聞社で働きはじめて半月が経ったある日、和彦が東洋新聞の人気企画『我が生涯最後の晩餐』の記事を書きたいと上司の田良島に直訴する。「そこまでいうならやってみろ」と了承を得た和彦は、イタリア人シェフのアレッサンドロ(パンツェッタ・ジローラモ)への取材を企画。暢子も取材に立ちあうことになる。しかし、出来上がった原稿を見た上司の田良島(山中崇)が取材内容の甘さを叱責し、追加取材を命じるのだった。

資料を探しながら苦悩する和彦たち。左から、大野愛(飯豊まりえ)、青柳和彦(宮沢氷魚)、比嘉暢子(黒島結菜)

和彦らは再びアレッサンドロ(パンツェッタ・ジローラモ)の追加取材を申し込むも、なかなか取り合ってもらえずにいた。そこで有識者や著名人と繋がりのある房子を通じて取材を依頼したところ、条件として1960年代のある投書記事を見つけてくることを提示される。新聞社に戻った暢子、和彦、愛は、目的の記事を縮刷版で探し始める。

一方で沖縄では、暢子の妹・歌子(上白石萌歌)が、意を決して新人歌手発掘オーディションを受けていた。歌の才能を秘めながらも内気で体の弱い歌子だったが、暢子から励ましを受けて堂々と歌い上げる。いよいよ最終審査へと進む歌子だったが、途中で体調を崩して倒れてしまい失格となる。健康に恵まれない悔しさを吐露する歌子だったが、そんな時に姉・良子(川口春奈)が産気づいて・・・。

本作は、ふるさとの沖縄料理に夢をかけるヒロインが、互いに支え合う3人の兄妹たちと共に沖縄本土復帰からの50年を歩んでいく物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

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