湯浅政明監督、待望の新作は「時代劇で、京都らしいロックオペラ」

2022.4.21 22:00

劇場アニメーション『犬王』の舞台挨拶に登壇した湯浅政明監督(21日・京都市内)

(写真3枚)

劇場アニメーション『犬王』の舞台挨拶が4月21日、京都市内の映画館で開催。世界的アニメーション作家の湯浅政明監督が登壇し、作品への想いを語った。

室町時代に実在した能楽師・犬王をロックバンド・女王蜂のボーカルのアヴちゃん、その相棒となる琵琶法師・友魚を森山未來が演じるミュージカルアニメで、伝統芸能の常識を破って活躍する主人公たちの友情や、ポップスターとして時代の頂点へ駆け上がるサクセスストーリーが描かれる。

すでに海外からも注目を集めている本作について、「時代劇なんですが、京都を舞台にしたオカルティックな内容を含んだ京都らしいロックオペラというか、ホラーでロックで全編歌いまくるような映画を作ろうと思った」と語った湯浅監督。

また、アヴちゃんと森山の起用について、「若者の力を借りたかった。2人が上り詰めていった映画なので、アブちゃんと森山さんという、才能があって、正直で嘘をつかないパフォーマンスをする2人にある程度任せて、キャラクターを寄せていくような形で作っていった」とコメントした。

そして、「室町時代から鴨川があって橋があってと、変わっていないものが多い街なので、知っている所がたくさん出てきます。そんなところも楽しめると思っています」と話し、続けて「2人の若者が自分たちの力を信じてのし上がっていく姿を、ロックにノッて単純に楽しんでいただきたい」と締めくくった。同作は5月28日より公開される。

取材・文・写真/木田容平

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