ちむどんどん第2週振りかえり・別れの沖縄そば

2022.4.22 08:15

教室に訪れた史彦を見つめる比嘉暢子(稲垣来泉)(C)NHK

(写真5枚)

本土復帰前の沖縄本島やんばる地域で生まれ育ったヒロインと、その家族の50年間の歩みを描く、連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)。4月23日は「別れの沖縄そば」と題した第2週(4月18日〜22日放送)を振りかえる。

ヒロイン・比嘉暢子(稲垣来泉)の父・賢三(大森南朋)が、サトウキビ畑での作業中に心臓発作を起こして倒れてしまう。母・優子(仲間由紀恵)が懸命に見守るなか、急報を受けた暢子たち4兄妹も学校から駆けつける。先が長くないことを悟った賢三は、家族それぞれに言葉をかけると息を引き取ってしまう。

葬儀を終え、一家の大黒柱を失った比嘉家には多額の借金が残されていた。それでも賢三との思い出が詰まった家を売りたくない一心で、優子は工事現場で賄いの仕事を新たに始める。そんな母を支えるため、暢子たち兄妹も分担して家事を手伝うのだった。

一家を支えるために懸命に働く優子だったが、比嘉家の生活はますます苦しくなっていく。暢子たちが通う「やんばる小中学校」での運動会が近づくも、運動会に向けて新しい体操服やズック靴を買い与えるには家計が厳しい状況だった。

そこで優子は工事現場での過酷な肉体労働を志願し、長男・賢秀(浅川大治)のズック、長女・良子(土屋希乃)の体操着を手に入れる。しかし、賢秀の不注意によって新品のズックと体操着が豚のアベベに汚されてしまう。

笑顔で寄り添い合う暢子たち。左から、比嘉暢子(稲垣来泉)、比嘉歌子(布施愛織)、比嘉良子(土屋希乃)(C)NHK

比嘉家にとって波乱の幕開けとなった運動会当日。末っ子の歌子(布施愛織)は身体が弱く、それでも母を励ましたいと徒競走の特訓をしていたが、結果は最下位に。そんな歌子や母への思いを背負い、足の速い暢子は一等賞を目指して走り出す。しかし、競技中に古いズックが破けてしまい、暢子は一等賞目前で転倒してしまう。

最下位に終わり落ち込む暢子だったが、そこに体操服の件で運動会を欠席しようとしていた良子が現れる。良子はベストを尽くし、順位は昨年よりひとつ上がった2着の結果に。そんな妹たちの思いを背負った賢秀は、同級生・島袋(吉田日向)の家族への悪口や挑発にも負けず、見事に1等賞に輝く。

笑顔のまま運動会は幕を閉じ、また日常へと戻った暢子たち。家族ぐるみで親しくなった民俗学者の青柳史彦(戸次重幸)と息子・和彦(田中奏生)が東京へと戻る時期も目前で、別れの日が近づいてきていた。そんなある日、暢子たちの前に島袋が運動会での仕返しに高校生を連れて現れ、暢子と賢秀は母の悪口を言った島袋と喧嘩になる。

手紙の内容について相談する母・優子(右、仲間由紀恵)たちの様子を覗く暢子たち(C)NHK

一方で、母・優子のもとに賢三の遠縁の親戚からある一通の手紙が届く。手紙の内容に、子どもたちや金銭面での気苦労が絶えない優子は、ますます頭を悩ませてしまう。疲労が溜まった優子は、とうとう夕食を作っている最中に倒れてしまい・・・。

本作は、沖縄島北部・やんばる出身のヒロインがやがて料理人を目指し、東京で沖縄料理の店を開こうと奮闘していく物語。成長したヒロインを演じるのは、『アシガール』(2017年)や『スカーレット』(2020年、ともにNHK)など、数多くのドラマで存在感を発揮する女優・黒島結菜。

放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本