高橋一生が「全精力を使って」挑む一人芝居、表現の可能性を探る

2022.4.29 08:45

舞台『2020』で主演を務める高橋一生

(写真2枚)

俳優・高橋一生が一人芝居に挑む舞台『2020』が、8月に大阪と京都で上演。4月6日におこなわれた取材会で、高橋のあるオファーがきっかけで誕生した同作品の魅力が明かされた。

コロナという大きな渦が押し寄せた2020年は、世界中の人々にとって「分岐点」となった激動の時間。今回はそんな激変をもたらした2020年の「以前と以後」をテーマに、高橋が強烈なパフォーマンスで描く。

タッグを組んだのは、芥川賞作家として知られる小説家・上田岳弘と、過去の舞台でも高橋と創作活動を共にした演出家・白井晃。同作で初めて手を組む2人だが、「何か面白いものが生まれそう」という高橋の直感が引き合わせたタッグだったといい、「自宅に招いてご飯を作りながらおふたりの話を聞いていたら、あれよあれよと話が進んでいました」と、そのきっかけを明かした。

ストーリーや詳しい役設定などは未発表なのだが、今回は映像や音楽に加えダンスも用いられるといい、振付師には95年生まれの若手ダンサー・橋本ロマンスを起用。「言葉だけではない表現や、肉体表現だけではない表現など、全精力を使って舞台上でできることを模索していこうと思います」と高橋は話す。

そして、同作に込める思いとして「自分たちがおもしろいと思うものを作るべきだと思っています。昨今、『みんなが気に入るものを』という価値観によって、社会も娯楽も終焉が見え始めているのではないかと。『2020』を観てくださった方には、この舞台が刺激的な体験として残ると嬉しく思います。劇場でアトラクションのように楽しんでもらえたら」と意気込んだ。

舞台『2020』は、「京都劇場」で8月11日、「森ノ宮ピロティホール」で8月18日〜21日に上演され、チケットは5月14日から発売される。S席1万1000円ほか。

舞台『2020』

「京都公演」
会場:京都劇場(京都府京都市下京区東塩小路町901 京都駅ビル)
期間:8月11日(木・祝)
料金:S席1万1500円、A席1万500円
「大阪公演」
会場:森ノ宮ピロティホール(大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
期間:8月18日(木)〜21日(日)
料金:S席1万1500円、A席1万500円

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