20周年に解散の危機、ハイキングウォーキングが新たな芸へ

2022.3.28 19:15

2021年にコンビ結成20年を迎えたハイキングウォーキングの鈴木Q太郎(左)と松田洋昌

(写真4枚)

炭酸一気飲みからのゲップ我慢や空の段ボールに乗るスーパーイリュージョンなどで知られるお笑いコンビ・ハイキングウォーキング。2021年に結成20年を迎え、コンビとしてもますます円熟味を帯びていくと思われていたその矢先、鈴木Q太郎が突然、「芸人辞めます」と松田洋昌に宣言したという。

しかし今、21年目の歩みをともに進めている2人。突如訪れたコンビ最大の危機を脱した1年を振りかえりつつ、笑いの殿堂「なんばグランド花月」に日本全国から集う老若男女をもれなく笑わせている新たな芸のスタイルについて話を訊いた。

取材・文/岩本

■BS新番組レギュラーや地域発映画にも出演

BS新番組のレギュラーや地域発映画にも出演するハイキングウォーキング
BS新番組のレギュラーや地域発映画にも出演するハイキングウォーキング

──3月21日に開局した「BSよしもと」の地域密着番組『Cheeky’s a GoGo!』金曜レギュラーで、おふたりは北陸エリア代表とのことですね。

鈴木Q太郎(以下、Q太郎):はい。僕らは富山(松田)と新潟(鈴木)出身で、同じ金曜レギュラーのとにかく明るい安村くんが北海道出身なんですが、決して出身地で選ばれたというわけではなく、技術が評価されて選ばれたと思いたいです(笑)。

松田洋昌(以下、松田):僕たちは仕事で各地域に行っていて、そこの住みます芸人の活動を生で見てますし、がんばってる彼らを応援する役割で選ばれたのかなと思います。

Q太郎:石川県住みます芸人のぶんぶんボウル・まーしくんが津幡町の映画を撮るという活動をしていて。先日はその撮影にも呼んでもらいました。今、松田さんが言ったように、それはこれまでの交流で生まれた縁でしたね。

■鈴木Q太郎が突然、芸人辞める宣言!解散の危機に

「心がバッキバキに折れちゃいました!」とテンション高めで引退宣言をしていたQ太郎(左)と解散日まで決めていた松田
「心がバッキバキに折れちゃいました!」とテンション高めで引退宣言をしていたQ太郎(左)と解散日まで決めていた松田

──2001年結成で、コンビ結成20周年を迎えました。ですが、その2021年3月29日に鈴木さんが芸人を辞めると宣言をされて・・・。当時の心境を改めて教えてください。

Q太郎:はい! 心がバッキバキに折れちゃいました!

──実際もこんなテンションで? 思っていた以上に高かったです。

松田:そうですね、爽やかに言ってました。

Q太郎:もう単純にコロナの影響ですね。それがなければ芸人辞めるとか、そんな発想もなかったと思います。コロナでバイトを始めたことも心が折れた原因でした。いわゆる「バイト落ち」だったので・・・。食えないからしょうがないし、今、バイトしてる人には申し訳ないけど、俺的にはこの20年、バイトせずにやってきていたので。

──そうなんですね。ただ、夏には前言撤回をされて。

Q太郎:はい。奥さんが「芸人辞めるんだったら離婚する」って言うんで。

松田:僕は解散日を2022年3月31日に決めて、これからどうしようかなって思ってたら相方の奥さんから連絡が来て・・・。「もしコンビ解散して(夫が)芸人を辞めるなら、私、離婚します!」って、俺にまず離婚宣言してきて。相方には一方的に辞めると言われ、その奥さんにも離婚すると言われ(汗)。

──解散宣言を受けて、松田さんも進退を考えたのでは。

松田:めっちゃ考えました。ピン芸人になるのか、放送作家をするのかとか・・・。ただ、僕は芸人になるとき「売れるか死ぬかしかないんだ」って決めてて。だから、「また続ける」って言うまでは必死で踏ん張って、忙しくして、フルテンションになって気持ちをごまかしてました。

■新生ハイウォー、大道芸を取り入れトランスフォーム

オンラインでインタビューを受けたハイキングウォーキングの鈴木Q太郎(左)と松田洋昌
オンラインでインタビューを受けたハイキングウォーキングの鈴木Q太郎(左)と松田洋昌

──今年の『伝説の一日』のご出演について、「10年前(の『伝説のイベント』)は知名度で呼ばれたかもしれないが、今回はネタが評価されたからだと思う」とツイッターに書かれていましたね。

松田:はい。ネタのスタイルを思いっきり変えたのが大きいと思っていて。今は僕が玉乗り芸とかナイフのジャグリングといったパフォーマンスをしていて。相方はその横で何か言ってるだけなんですけど。自分で言うのもアレですけど、これがどっかんどっかんウケるんですよ(笑)。

僕らも毎回、新しいものや確実にウケるものを取り入れて結果を出すようにしていて。そしたら、「なんばグランド花月」や「祇園花月」に何回も呼んでいただけるようになって。なので、知名度とかではなく、確実にネタの内容で呼んでもらっているんだろうなと思います。

──鈴木さん、やっぱり舞台はいいですか。

Q太郎:はい、コロナで落ち込んでいるときも舞台に助けられたし、舞台に立っている時間はいいなと思います。まあ、15分、30分は無理なんで、10分くらいですけど(笑)。

松田:今はネタ時間10分のうち、僕が芸を8分やって、最後の2分でQ太郎がしゃべってます。

Q太郎:10年前はスーパーイリュージョンとかで僕が前に立っていたハイキングウォーキングでしたけど、10年後の今は大道芸で松田さんが前に立つハイキングウォーキングです。

──なるほど、では10年後、吉本興業120周年では、お2人が揃って前に立つ、さらに進化したネタに期待しています。

2人:そうですね! ちょうどそれで2人の形が出来上がるのかも!


ハイキングウォーキングも出演する、吉本興業の創業110周年を記念した特別公演『伝説の一日』まであと5日。4月2日・3日に「なんばグランド花月」(大阪市中央区)で1日4公演おこなわれるが、チケットはすべて完売しており、いずれもオンライン配信される。配信は各公演単券2400円、1日通し券9000円で発売中。

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