「よく来てくれたなー」ザ・クロマニヨンズとの再会に、神戸が熱狂

ザ・クロマニヨンズのツアーの様子(写真は3月6日「けんしん郡山文化センター中ホール」)撮影/柴田恵理
甲本ヒロトや真島昌利らによるロックバンド、ザ・クロマニヨンズが3月12日、「神戸国際会館こくさいホール」(神戸市中央区)で2年ぶりとなる全国ツアーの神戸公演を開催。最新作を中心としたライブで、ステージを大いに盛り上げた。
毎年新しいアルバムを発表、その都度全国ツアーをおこない、精力的な活動を続けてきた彼らだが、コロナ禍の影響で2019年から2020年にかけてのツアーは途中で中止に。2020年はツアーさえおこなわれることがなかった。そして、ようやく実現した今回の全国ツアー『SIX KICKS ROCK&ROLL』。会場は待ちに待った観客で埋め尽くされており、久々の再開を喜ぶファンや3世代でライブに訪れる家族連れの姿も見える。
この日が初めてのザ・クロマニヨンズのライブだろうか、小学校低学年くらいの男の子が「どうしよう!? もうすぐヒロトとマーシーに会える! 手振っていいん? 目合ったらどうしたらいい? 声出したらアカンのやろ?」と、ライブ開始前から興奮抑えきれずにはしゃぐ姿も見えて、開演までの時間さえも愛おしくなる空間がそこにはあった。
■ アルバムの衝撃を上回る、最新のバンドサウンド
いつものように前説担当のスタッフがステージに登場し、「秘めたる思いに爆音響かせ、五臓六腑に染みわたるロケンロールSHOWを!!」と、観客の気分を高める口上を述べると、最新アルバム『SIX KICKS ROCK&ROLL』のジャケットと同デザインの大きな幕が下りてくる。これから最高の時間が始まる! その期待値だけで心臓がバクバクと大きな音で鳴るのがわかる。

メンバーがステージに登場し、最後に甲本ヒロト(Vo)が怪獣のような足取りでおどけながら現れると、1曲目『ドライブ GO!』へ。めちゃくちゃシンプルで王道なロックンロールに乗せる「突っ走れ」「ぶっ飛ばせ」と繰り返すリリック。それだけでももうザ・クロマニヨンズだし、それだけでもうカッコイイ。
ライブはアルバムの曲順に沿って楽曲が披露されるのだが、アルバムで聴いたときに感じた衝撃をさらに上回るバンドサウンドが繰り出されていく。「古い地図にはない 新しい道だ」。言葉のまま、今まさに最新の音が目の前で鳴っている。
「どんどんいくぜー!」、ヒロトが声を掛けると、『光の魔人』『千円ボウズ』『大空がある』と続けて披露。真島昌利(Gt)のパワー漲るギター、小林勝(Ba)と桐田勝治(Dr)の武骨なビートが観客の体を大いに揺さぶっていく。『光の魔人』のランランランと歌う、3人のポップでキュートなコーラスもいい。
『大空がある』では「大丈夫だ」と何度も繰りかえしたところで「すべてはうまくいく 心配いらない」なんて歌われたもんだから、ライブは楽しいはずなのに思わず涙が溢れて止まらなくなってしまう。

「みんなよく来てくれたなー。最後まで楽しんでってくれよー」。ライブへ、そして観客への想いが伝わるヒロトの言葉に観客は拍手で応える。コロナ禍の影響でまだまだ歓声が出せないライブ公演ではあるものの、曲終わりにバンドへ送る称賛の拍手は次の曲が始まるまで少しも止む気配がない。
バンドはその後もアルバム収録曲を次々に披露していく。まだまだツアーの真っ最中だし、アルバム収録曲はすべてシングルとしてリリースされているので詳細は控えるが、やっぱり生のライブは最高に気持ちが良くて、目の前でドカドカ鳴るロックンロールはとにかくカッコイイ。
アルバム最終曲『縄文BABY』ではロッカバラードののんびりゆらりとしたリズムに、ジャッジャッと刻んでいくマーシーのギターがよく映える。連続リリースのシングルとしては第5弾の作品だが、アルバムの最終曲として見事にハマっていて何ともいえない哀愁さえ感じられた。
ザ・クロマニヨンズ ツアー『SIX KICKS ROCK&ROLL』
日程:2022年4月7日(木)・19:00〜
会場:フェスティバルホール(大阪市北区中之島2-3-18)
料金:6800円
電話:06-6357-4400(サウンドクリエーター)
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