バレリーナ芸人・松浦景子「芸人としての任務を果たしたい」

2022.3.12 09:15

バレリーナ芸人・松浦景子(写真/Chisako)

(写真7枚)

YouTube始めて「まさかこんな展開が待ってるとは」

──現在、YouTubeチャンネルも登録者数(23.7万人)がうなぎのぼりですが、きっかけは何だったんですか?

2017年の年末、とんねるずさんの『細かすぎて伝わらないモノマネ』に出演したときですね。当時は新喜劇にしか出てなかったので、YouTubeの反応のすごさにびっくりしました。「こんなに見られるんや」「人ってこんなにいるんや」って。それまでは、大阪・千日前のNGK(なんばグランド花月)にいるのがあたりまえな感じでしたけど、すごく広がって。「こうやって続けていけば、大きくなるかな」とやり続けています。

──投稿数は吉本新喜劇メンバーのなかでもトップだとか。初めての投稿はどういったアイデアからスタートしたんですか?

友人にYouTubeをやってる子がいて、またその子が先見の目がある子で、「バレエあるあるをやったらあなたは絶対バズる」って言われて、「うちのチャンネルでやってみ〜ひん?」って最初の動画を作りました。そこで即興で何も考えずに撮ったやつが100万回程再生されて。5年前ってそんなにYouTubeって流行ってなかったので、反響のスゴさに「需要があるんや」って思いましたね。

──当初はバレエメイクやストレッチの投稿が多かったのが、次第に「バレエあるある」にフォーカスされていきましたね。

「バレエあるある」の方がみなさんすごく喜んでくださって、数字の伸びも違いすぎるので(笑)。ネタも無限に出てきて終わらないんです。

──個人的にはバレエショップの店員あるあるがお気に入りで(笑)。松浦さんのネタって、「そこにフォーカスする〜!?」ってところを攻めるから、面白いなと思います。

タブーですもんね、多分あそこ(バレエショップの店員)はいじったらダメ(笑)。絶対バレエの人がいじったらあかんところは全部行ってる。

──一般人の人だけでなく、著名なバレリーナの方々も、インスタグラムで松浦さんに反応している姿を見かけます。

最初は「何この子みたいなん」って言われてましたけど、今は「よくぞやってくれた」みたいな感じで褒めてもらえることも多いので、快感を覚えてますね、もはや。実は動画が海外でも見られるようになって、「どこいくんやろ私は・・・一体なにをしているんや」ってなります(笑)。

バレリーナ芸人・松浦景子(写真/Chisako)

──あの日本を代表する上野水香さん(東京バレエ団でもっとも最高峰の地位とされるプリンシパルを務める)ともYouTubeで共演されてましたね。

『松浦景子のバレエあるある』(2021)の本を出したときに、あるあるだけ載せるのもなと思い、対談とかどうかなって。編集してくださってる方が「バレエ界の人とめっちゃ繋がってるから誰でも言って」と言ってくださって、上野水香さんになりました。バレエ界のかなり著名な方から声をかけてもらえる機会も増えて、これまた「どこ向かってるんだろ」って思いますね(笑)。

──バレエに打ち込んでた時代より、お笑いの世界に入った方がバレエの世界が広がってませんか?

バレエをやってた頃には考えられなかった人に会えてるし、行けなかったところに行けてるし、身分としては芸人やのに!かなりびっくりしてます、まさかこんな展開が待ってるとは!チュチュを着る機会もめちゃくちゃ増えてます(笑)。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本