東大阪に空港? 関空&伊丹に続く謎の存在、「八尾空港」へ

2022.2.13 14:15

大阪東部にある「八尾空港」

(写真2枚)

「知らなかった・・・」近畿のとある空港が、SNSで関西人を騒然とさせている。「関西国際空港」でも「大阪国際空港(伊丹空港)」でもなく・・・「八尾空港」だ。

その風景を撮影した投稿には「八尾に住んでいるが知らなかった」「どこに行けるん?」といったコメントが多数。関西で30年以上生活している記者も知らなかったその存在・・・本当に実在するのか? 「八尾空港」に聞いてみた。

──SNSで投稿を見つけて、八尾に空港!? と驚いています。どうしてここに空港ができたのですか?

昭和13年に飛行学校用として作られたのがはじまりです。戦時中に軍用飛行場になり、現在の滑走路はその時に創られたものです。

──そんなに昔からあったなんて! 今はどんな運航があるのですか。「関西国際空港」や「大阪国際空港」とは異なるんでしょうか?

八尾空港は小型機専用の空港です。飛行区間と発着の曜日・時刻を定めて運航する定期便はないのです。関西の他2空港は旅客や貨物の輸送がメインですが、「八尾空港」は操縦訓練、航空測量、航空写真撮影、官公庁の防災・警察・消防業務、遊覧飛行、個人航空機所有者のフライトがメインになります。

──だから旅行者らしき人の姿を見かけないのですね。規模としては何人ぐらいの人が働かれているのでしょうか。

約400名弱の人が働いています。

──具体的には、どんな人が利用してるんですか?

航空機を使っての操縦訓練、航空測量、航空写真撮影などの事業をおこなう者や、報道関係者、官公庁(防災・警察・消防)や自家用機所有者、遊覧飛行事業者がフライトで利用しています。

──遊覧飛行!? それは気になります。利用したい時はどうすればいいでしょうか。

八尾空港で事業をしている会社に連絡を入れていただければ。

──すっかり興味津々です。SNSでは「厳重な警備」とコメントがあるのですが、見学はできますか?

八尾空港内の一般駐車場の奥に空港を展望できるスペースがあります。

──展望スペース! 行くしかない・・・ありがとうございました!

実在した八尾空港。まだその存在を知らない関西人に会ったら、自慢気に話したい・・・! また、取材時の話題に出ていた遊覧飛行は、大阪・京都・神戸や奈良の名所を巡るコースがあるようだ。空から関西を見てみようと思ったらぜひチェックしてみてほしい。

取材・文/姫田芳

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