アート×サイエンス・テクノロジー、先進的展覧会が京都で開幕

グランプリを受賞した、三木麻郁×国立病院機構新潟病院臨床研究部医療機器イノベーション研究室の《とほく おもほゆ》
美術家と企業・研究機関がコラボして、アートとサイエンス・テクノロジーが融合した新たな表現を模索する『KYOTO STEAM 2022 国際コンペティション』。2回目の開催となる今年は、公募エントリーした41件の企業と111点の作品プランから、11組の組み合わせを決定。その展覧会が「京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ」(京都市左京区)でスタートした。
11組の展示作品の中からグランプリを獲得したのは、東京を拠点に活動している芸術家・三木麻郁と、国立病院機構新潟病院臨床研究部医療機器イノベーション研究室による『とほく おもほゆ』。3Dプリンターで製造できる人工呼吸器のサンプル18点に笛が組み合わさり、空気が送られると、それらが呼応するように音を奏でる作品となっている。
準グランプリは、芸術家・金子未弥と「有限会社丸重屋」(本社:京都市山科区)とコラボした作品『失われた全ての記憶を讃えるために』。都市インフラの点検・調査をおこなう「丸重屋」の非破壊検査技術を用いて、私たちが生きる都市の隠れた側面を明らかにする、視覚化したインスタレーションである。
1月28日におこなわれた表彰式に参加した門川大作京都市長は、「テクノロジーの世界では次々と新たなイノベーションが起こっています。今、世界はパンデミックにより未曽有の状況を迎えていますが、ウィズ・コロナ、ポスト・コロナの時代にこの取り組みが花を咲かせ、人々の幸福、世界平和に資することを願っています」とコメントした。
本展では上記2組の作品のほか9の作品が並び、美術家のクリエイティビティと企業・研究機関の最先端テクノロジーなどを駆使した先鋭的な表現が見られる。20~30年後には、こういった作品がアートのメインストリームになっているかも。そんな期待すら抱かせる刺激的な展覧会だ。一般1000円ほか、開催期間は2月13日まで。
取材・文/小吹隆文(美術ライター)
『KYOTO STEAM 2022 国際アートコンペティション』
日程:1月29日(土)~2月13日(日)
時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで 月休
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
料金:一般1000円、中学生以下無料
TEL:075-771-4334
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