まん防に慎重な大阪府・吉村知事「簡単にやるものではない」

2022.1.20 07:30

まん防要請は「基準に達したうえでお願いする」と説明する吉村洋文知事(1月19日・大阪府庁)

(写真6枚)

大阪府の定例会見が1月19日に実施され、まん延防止重点措置(以下:まん防)が1都12県に対し決定したことに対し吉村洋文知事は、「要請は私権制限と犠牲を基に成り立つため簡単にやるものではない。(大阪は)基準に達した時点で判断する」と慎重な考えを示した。

連日、過去最多の新規陽性者が確認されている大阪府。この日は6101人を記録し、前週増加比は約5倍と感染拡大が続いている状況だ。

同日、政府の対策本部会議では1都12県に対しまん防適用を正式に決定。これに対し府は、基本的対処方針の基準である病床使用率35%を満たしていない、と現時点では適用要請の判断をしていない。

あくまでも要請に対し慎重な姿勢を続ける吉村知事。その理由について、「まん防は、飲食店への営業時間短縮要請など犠牲のもとに成り立つ制度。まったく犠牲がないならどんどん要請したらいいと思うが、簡単にやるものではない」と説明する。

その一方で、大阪での病床使用率は18日で29.0%、19日で31.3%と徐々に上昇しており、数日中にも基準の35%になりそうな状況。今後、まん防を要請することについては、「必ず減るのでいつピークアウトするか重要。しかしいまは2%ずつ増えているので、続けば数日中の判断になる」と話している。

取材・文・写真/岡田由佳子

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