京都・平安神宮が光輝く、最新デジタル技術で夜のアート散歩

2021.12.16 19:15

名勝「平安神宮神苑 東神苑」。「尚美館」プロジェクションマッピングで四季の花が映し出される

(写真8枚)

「平安神宮」(京都市左京区)で、夜間限定の参拝イベント『NAKED(ネイキッド) ヨルモウデ』が12月15日からスタート。光のアートを巡りながら幻想的な空間を楽しめる。

最新デジタル技術を駆使するクリエイティブ集団「ネイキッド」が手がけ、7月に愛知県の「豊川稲荷」で初開催された際には、10日間で約2万人が訪れたという同企画。手のひらに花のアートが映し出される除菌装置、ソーシャルディスタンスを促す提灯など、独自の感染症対策を取り入れたスタイルも特徴だ。

回遊型アート展を初めておこなう「平安神宮」では、重要文化財「應天門」を特別なカラーにライトアップ。境内は伝統色の多彩な光に包まれ、木々に囲まれた池が広がる名勝「東神苑」では、四季折々の花が次々と投影された。

注目は「泰平閣」を舞台にした参加型アート『光の回廊』。入口で配布される提灯を所定の場所に置くと回廊の光の色が変化、その神秘的な風景にスマホをかざす人が多く見られた。また、国内外の観光名所と連携した『ダンデライオン プロジェクト』も実施され、スマホから登録すると自分の名前が入った綿毛アートが足元に浮かび、別の開催地へも投影される一期一会の体験も。

「ネイキッド」代表の村松亮太郎さんは「ただデジタルアートを派手にやるのではなく、参拝のアップデートとして昼とは違う美しさを知り、改めてこの場所を好きになってほしい。芸術などを展開するこの岡崎地区の活性化につながれば」とコメント。

期間は12月30日まで、時間は夕方5時半~夜9時半。分散参拝となるように、2022年1月6日~16日の期間は一部ライトアップを変更。料金は中学生以上1700円(金土日祝は2200円)ほか。

取材・文・写真/塩屋薫

『NAKED ヨルモウデ 平安神宮』

期間:2021 年 12月 15日(水)~30 日(木)
会場:平安神宮(京都市左京区岡崎西天王町)
時間:17:30~21:30(最終入20:50)
料金: 月~木・ 中学生以上1700 円、小学生1200円、
金土日祝 ・中学生以上2200 円、小学生1700円

『 NAKED ヨルモウデ 平安神宮 2022』
期間: 2022 年 1 月 6 日(木)〜16 日(日)
※会場・時間・料金は上記と同じ

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