下町・長田ならではのアートフェス「魅力はそこに住む人」

2021.10.10 07:15

『下町芸術祭』のメインビジュアル 写真/岩本順平、デザイン/山口葉亜奈

(写真5枚)

鉄人28号のモニュメントでも知られる神戸市長田区。その地域一帯を舞台にしたアートフェス『下町芸術祭2021』が、10月9日から開催されている。

ここ数年若手アーティストの移住が相次ぎ、10月には「KICC(神戸国際コミュニティセンター)」が移転オープンするなど、芸術化・国際化が進む長田区。

2009年には、主にコンテンポラリー・ダンスを上演する小劇場「Art Theater dB 神戸(以下dB)」がオープンし、ダンスやアートを通じた町おこしが盛んになっている。

そんななか『下町芸術祭』は、dBの館長・大谷燠(いく)さんを実行委員長にして2015年に初開催。劇場やギャラリーだけでなく、老舗のお店や元保育所など、下町の良さがにじみ出る会場を観客がめぐるスタイルが、アートファンだけでなく地元でも評判となり、「どんどん地域の人たちが主体となる環境に変わってきました」と、大谷さんは振りかえる。

今年の注目は、16・17日にdBで上演される京都の振付家・山下残のダンス作品『そこに書いてある』。振付やコンセプトが書かれた分厚い本をあらかじめ観客に配り、観客はその本を読みながら、舞台で起こる出来事を鑑賞するのだ。

「言葉を使ったダンスの傑作」と言われ、各地で上演されてきた本作。今回は長田を拠点とするコーラスグループ「ビッグ腹ダイス」が参加するなど、この芸術祭ならではのバージョンが観られそう。

「長田の魅力は、やっぱりそこに住んでいる人。その資源や特性を循環させていけるような芸術祭になればと思っていましたが、その狙い通りになっていると思います。劇場以外でも、それぞれの(会場となる)場所を楽しんでいただきたい」と大谷さんは語った。

『下町芸術祭』は、「Art Theater dB 神戸」や「旧大日温泉」など、区内数カ所で10月24日まで開催。基本的には無料だが、一部有料・要予約のイベントもあり。

取材・文/吉永美和子

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