国内外の気鋭写真家が京都に集結、今年は「ECHO」がテーマ

2021.9.26 08:15

トマ・デレーム『Légumineux 菜光-ヴェルサイユ宮殿庭園の古代種-』展示風景(両足院(建仁寺山内))

(写真14枚)

京都市中心部を舞台におこなわれる『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2021』が、9月18日に開幕した。

12の会場で国内外の優れた写真、映像作品などを展示した今回。テーマの「ECHO」とは、2020年来の新型コロナ禍、10年前の東日本大震災などさまざまな災害の歴史が現在に響き合い、未来へ繋がっていくこと、それらを振りかえりつつ今後を考える際、写真の果たすべき役割を指している。

数ある会場のなかの1つ、「両足院(建仁寺山内)」(京都市東山区)では、野菜・農業をテーマに2作家が出展している。北フランス出身のトマ・デレームは、ヴェルサイユ宮殿で栽培されている希少な古代種の野菜を撮影し、一方で八木夕菜(やぎゆうな)は、長崎で有機農業と種の自家採種を30年余り続けている農家を取材した作品を発表している。

そのほか、「京都文化博物館 別館」(京都市中京区)では、オランダの写真家・アーウィン・オラフが、自然と人間の関係をとらえた『森の中』と、パンデミックによる自主隔離をテーマにした『エイプリルフール』を展示。ぜひ足を運んで見てほしい。

また、制作風景を記録した映像も見応えがある。「誉田屋根源兵衛 竹院の間、黒蔵」(京都市中京区)では、人気マンガ『約束のネバーランド』の作者コンビ(原作者・臼井カイウと作画家・出水ぽすか)が、ラグジュアリーブランド「シャネル」とのコラボレーションを展開。描き下ろしマンガと「シャネル」の貴重な資料(著名写真家による写真など)が並ぶ。

また、「BAL LAB(京都BAL 4F)」では、フランスのデザイナー・アニエスベーの作品が登場。2枚の肖像画と自身のワードローブを組み合わせた作品が見られる。

本展は会場ごとに料金が異なるが(無料会場もあり)、個別に支払うよりもパスポート券(一般4000円ほか)を購入した方がお得。事前に公式サイトで展覧会や料金を確認し、各自にとって最適の方法で楽しんでほしい。期間は10月17日まで。

取材・文/小吹隆文(美術ライター)

『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2021』

日程:9月18日(土)~10月17日(日) ※休みは会場ごとに異なる
時間:会場ごとに異なる
会場:京都文化博物館 別館、HOSOO GALLERY、誉田屋源兵衛 竹院の間・黒蔵、二条城 二の丸御殿・台所・御清所・東南隅櫓 、フライングタイガー コペンハーゲン京都河原町ストア3F、Sfera、ASPHODEL、両足院(建仁寺山内)、琵琶湖疎水記念館(屋外スペース)アソシエイテッド・プログラム:BAL LAB(京都BAL 4F)
料金:パスポート一般4000円 学生2000円 ※無料会場あり。会場ごとに鑑賞も可能(別途料金要)
TEL:075-708-7108(KYOTOGRAPHIE事務局)

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