死亡事故が全国最多の大阪、秋の交通安全運動の重点は二輪に

2021.9.20 06:45

大阪府の配付資料より「交通安全番組ダイジェスト動画」のキャプチャ

(写真5枚)

『秋の交通安全運動』が、9月21日から30日まで実施。大阪府では、2021年1月から8月までの交通事故死者数が全国最多の94人、なかでも二輪車での事故死がもっとも多かったことから「二輪車の交通事故防止」に重点をおいて実施するという。

今年の交通事故死亡者の35%をしめる33人が二輪の運転中だったという大阪府。これは同期間の前年比7人増で、このうち通勤・帰宅時間帯は前年比4倍の16人と大幅な増加となった。

特に危険な運転は、車の間をすり抜ける「すり抜け運転」で、渋滞など混雑時に車を追い越して走行すると自動車のドライバーからは死角となり、接触事故につながる恐れがある。

9月15日に実施された定例会見で吉村洋文知事は、「ライダーのみなさんはすり抜け運転はやめて、安全運転を心がけてほしい。また、二輪車は小さく遅く遠くに見えるが実は近くにいる場合が多い。車のドライバーも注意していただきたい」と注意を促した。

府では期間中、交通安全について学ぶ番組『りさお姉さんと学ぶ交通安全』をネットで配信。『おかあさんといっしょ』に出演していた上原りさをゲストに、二輪車のすり抜けストップ運動や交通安全教室などがおこなわれる。

取材・文・写真/岡田由佳子

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