コロナ禍で生まれた、新しいバラエティ番組の形って?

2021.9.11 08:30

左から、解説の橋下徹、MCの菅広文(ロザン)、挑戦者の宇治原史規(ロザン) (C)MBS

(写真5枚)

コロナ禍でさまざまなことが制限されている昨今、その影響はテレビ業界にも及び、バラエティ番組では新たな試みがおこなわれているようだ。そのひとつが、視聴者参加型のバラエティ番組『キングオブコメンテーター~いっちゃんエエこと言うん誰や!?決定戦~』(MBS・9月12日・昼3時放送)。

9月9日にYouTubeにて収録の様子を生配信し、トーナメントの勝敗を視聴者の意見のみで決めるという特殊な方法で収録された同番組。その経緯を、番組プロデューサーの小林雄志氏に訊いた。

きっかけは、「番組観覧」への懸念

ロザン・宇治原史規をはじめとした9人のコメンテーターがお題のニュースに対して持論を展開し、一番視聴者の心に刺さる「キラーコメント」を出せるかをトーナメント形式で競う同番組。内容も斬新ながら、新たな試みといえるのがその収録方法だ。収録をYouTubeで生配信し、ジャッジは100%視聴者のリモートによる投票に委ねるという、例を見ない手法となっている。

その意図について、「視聴者からの評価をダイレクトに活かすためです」と回答した小林氏だったが、その本心にはコロナ禍でのテレビ業界の苦悩が覗えた。「・・・実を言えば、番組観覧ができないということが大きいです。しかし今回は、『逆風が吹きがちなコメンテーターがいかに発言することに悩み、努力している所も見てもらおう、観客の支持が必要だろう!』と番組内容を考えた結果、ライブ配信に踏み切りました」と、苦しい状況を悩み抜いた末の決断だったことを明かした。

議論を繰り広げるロザン・宇治原 (C)MBS

生配信ならではの想定外な反響も

結果、平日昼間におこなわれた配信にも関わらず、600人以上の視聴者が参加。自由にコメントを観たり書いたりできるチャット欄が設けられ、「宇治原さんのコメント良かった」「分かりやすい喩えだな〜」と番組を楽しむ声が飛び交うなど、配信は大成功となった。記者も配信を観ながら投票に参加したが、リアルタイムでコメントが読み上げられる場面があったりと、「自分の1票でこの後の展開が変わるかも」という感覚は従来のテレビ番組にはないものだった。

さらにチャット欄には、「収録の裏側を観ているようで楽しい」「だめなものが映らないかヒヤヒヤする笑」と、スタッフが動いている姿など普段は見られないテレビの舞台裏を喜ぶ声も続出。それについて「そういう風に観ていただけるとは思ってもみなかったので、とても新鮮でした」と想定外の感想を喜んだ小林氏。

また、「今回は合間の転換では『準備中』の静止画に切り替えましたが、楽しんでいただいているのであれば、転換も含めて見てもらうのもアリかもしれないですね」と前向きに話した。バラエティ番組には必要不可欠な要素といってもいい「番組観覧」が難しくなった昨今。同番組のように、時代に合わせSNSなどを活用した番組に今後も期待したい。

『キングオブコメンテーター~いっちゃんエエこと言うん誰や!?決定戦~』は、9月12日・昼3時から放送される(関西ローカル)。

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