パンダ好きが萌える、絵本をまんま再現した大阪の銭湯

2021.9.9 07:45

「パンダ湯」の入り口を再現

(写真21枚)

絵本『パンダ銭湯』の世界観が味わえると、パンダ好きの間で話題となっている銭湯「湯処(ゆどころ)あべの橋」(大阪市阿倍野区)。パンダライターとして、これは行かねばならない! と同銭湯に潜入してきた。

まず『パンダ銭湯』(絵本館 刊)とは、クリエイティブ・ユニット「tupera tupera(ツペラ ツペラ)」による絵本。パンダ専用の銭湯を舞台に、私たちの知らない、パンダたちのある秘密が明かされてしまうという内容で、2013年の発売以来、数々の賞を受賞し、発行部数50万部を突破した人気絵本だ。

その絵本に登場する「パンダ湯」を再現しようと、出版元と作者からの許可を得て、同銭湯、京都の「むらさき湯(京都)」、名古屋の「平田(へいでん)温泉」の3カ所で開催。同銭湯での開催は、今年で3回目となる。

一歩入ると、とにかくパンダがいっぱい。まさか、こんなところにまで・・・とあちこちに小さなミニチュアパンダが。さすが公式から許可をもらっているとあって、注意書きの壁の張り紙なども絵本そのままだ。お風呂に入ると、秘密(?)が露呈された、彼らの姿があり、まるで一緒に入浴している気分を味わえる。

特にテンションが上がったのはフォトスポット。「パンダみみカチューシャ」と「パンダめサングラス」貸出で、パンダになりきれる。大人は結構恥ずかしがるそうだが、これはせねばならないとパンダになりきってパシャリ。そして、今回から初めてオリジナルのパンダタオルが登場し、こちらは3銭湯限定でネット販売もなし。これはパンダ好きなら持っておかないといけないひと品だろう。

同銭湯の森和子さんは、「もともと『平田温泉』さんでパンダ銭湯の銭湯パネル展をしていたのを見て、うちでもやりたい!と出版元の絵本館さんを紹介していただきました。今は3つの銭湯で夏の風物詩になり、年々飾りが増えています。最初は、子どもたちが喜ぶかなと思っていたのですが、パンダ好きの方がたくさん来てくださっています。マイパンダを連れてきて、一緒に写真を撮ったり、思い思いに楽しんでいただいているようです」と、話してくれた。

同銭湯は「天然温泉テルメ龍宮」(大阪市港区)から、毎日搬送する天然の温泉を使用し、「大阪の銭湯はとても個性的。コラボなどの取り組みで、もっと銭湯を知り、利用してもらいたいです。状況が落ち着いたら、いろいろ巡って、違いを楽しんで欲しいですね」と、森さん。

営業時間は15時~23時で、木曜定休。入湯料は大人(高校生以上)450円ほか。「パンダ銭湯」コラボは9月29日まで。夜には看板猫のコハクちゃんも出勤し、大熊猫(パンダ)だけではなく、猫好きもカバーしてくれる。

取材・文・写真/二木繁美(パンダライター)

『パンダ湯』

期間:開催中〜2021年9月29日(木)
時間:15:00~23:00(最終受付 22:30) 木曜休
場所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-7-25 あべのグラントゥール低層棟1F
電話:06-7890-1126

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