500円均一の「浴衣フリマ」に反響、奮闘する京都の着物店

2021.9.6 14:15

すべて500円という『キモノフリマ』。帯や腰紐のセールもおこなわれるので、告知ツイートは見逃せない(写真提供:戻橋 modoribashi)

(写真3枚)

「浴衣が売れなくて困っています・・・ え? おいくらですか? どれでも3階キモノフリマにて【一律500円均一】です!」。そんなコメントとともにツイッターに投稿されたのは、色とりどりで鮮やかな浴衣がずらりと並んだ写真。どれも「え、この浴衣が500円?」と思わず2度見してしまうほど美しい。

京都のアンティーク着物専門店「戻橋 modoribashi」(京都市上京区)によるこちらの投稿は、現在3.1万件のいいねが付くなど反響。「西陣で500円均一!?」「京都の人がうらやましい」「このためだけに京都行きたい」など、全国の着物ファンによる熱いコメントが集まった。

さらに驚きなのは、こちらの『500円均一キモノフリマ』、なんと定休日(木曜)以外の毎日開催されているという。店主の渡辺さんに話を訊くと、「たくさんのお客さまに訪れてほしい」という思いから、6年前からスタートした企画だとか。

500円という破格の値段に加え、ほぼ毎日違ったアイテムが入荷されているため、常連客からも人気のイベントで、さらに『キモノフリマ』と並行して帯や着物の半額セールなども定期的におこなっているという。

しかし、気になるのが「浴衣が売れなくて困っています」という文言。渡辺さんは「海外や全国からのお客さまが減ったこともあり、着物や浴衣は以前と比べてほとんど売れません」と嘆く。『キモノフリマ』自体、大勢の客が訪れることでようやく利益が出る「薄利多売」な側面があるため、今回の状況は痛手だ。

コロナ禍の影響で観光客が激減し、同じくアンティーク着物を扱っている店舗で泣く泣く廃業したところも多いそうで、渡辺さんは「着物業界にとっても悲しい現状。コロナ禍が終わったらまたにぎわってほしい」と話す。

今回話題となった投稿への反響を見ると通販を熱望する声も多いが、それでも店舗販売にこだわるのは、渡辺さんが1人で店を切り盛りしていることが大きい。着物の仕入れから販売、接客から商品の撮影、SNSの運営まですべて1人でおこなっているためだ。

渡辺さんは「コロナ禍が終われば、もっと多くの方にも楽しんでもらえる企画を開きたい。それまで着物に親しんでもらえるツイートを発信できれば」と話した。『キモノフリマ』は、毎日昼1時から夕方6時まで開催されている(木曜日と不定休日をのぞく)。場所はバス停「堀川中立売」より徒歩3分、地下鉄「今出川駅」より徒歩20分。

取材・文/つちだ四郎

「戻橋 modoribashi」

住所:京都市上京区中立売通黒門東入役人町237
営業:13:00〜18:00 ※木曜休

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