新生・COCON KARASUMAに、隈研吾氏が登壇

新生・COCON KARASUMAで、記者会見に登壇した(左から)フリーアナウンサー・竹内弘一氏、建築家・隈研吾氏
京都・四条烏丸の複合商業施設「COCON KARASUMA」(京都市下京区)が22日、17年ぶりにリニューアルオープン。その記者会見に、建築家の隈研吾氏が登壇した。
同施設は、1938年に建てられた「旧丸紅ビル」を再生し、2004年に開業。前回のリノベーションに続き、デザイン・設計を手掛けたのは建築家の隈研吾氏だ。数々の建築作品に関わってきた隈氏だが、同じ建物を2回リノベーションしたのは生涯初とのこと。
リニューアルの記者会見で、さらに開放的な空間へと変化した同施設について、隈氏は「この17年で時代も変化し『自然』が求められている流れを感じている。また、建物に『穴』をあけ、風通しをよくすることは今の世の中におけるテーマ。より自然を感じられ、明るい気持ちになれる建物を意識した」とコメント。「密」を避けたい昨今の状況だけでなく、アフターコロナも見通した造りとなっている。
開業当初は建物を取り壊すことも計画にあったという同施設だが、隈氏は実際に建物を目にした当時を振りかえり、「そのときの最先端の技術と材料に触れられる建物。絶対に残した方が良い」と強く感じたことを明かした。
生まれ変わった建物に足を踏み入れまず目を惹くのが、木の板が重なった構造の中央階段だ。階段としての機能だけでなく、訪れた人がひと休みできるベンチやカウンター、隣接する店舗の屋根としての役割も持つ。
2階に新設されたテラスには、ヒノキでできたパネル「WOOD-CLOUD」が設置されている。同施設のトレードマークともいえるグリーンのパネルと「WOOD-CLOUD」が合わさることで、外から見ると森のように見えるデザインへと生まれ変わった。
また、2階・3階の一部床には「旧丸紅ビル」から受け継いだ木材を使用。その時代で最高峰の木材「イペ」を海外から取り寄せて作った床は、隈氏が感銘を受けた部分でもある。これからの時代を表すような「風と木」に満ちたデザインと、脈々と続いてきた伝統が融和した施設と言えるだろう。
同施設は7月22日より、パンのセレクトショップ「KYOTO 1er BAKERY with cuisine」を含む新エリアがオープンしている。
取材・文/つちだ四郎
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 16時間前 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 17時間前 -
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 18時間前 -
カード利用で街がもっと便利に。アメックスでつながる輪[PR]
NEW 2025.9.8 07:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.9.4 13:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.9.1 10:00 -
グラングリーン大阪で食べる、買う、楽しむ! 14選[PR]
2025.8.29 10:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
関西人なら違和感に気付く!? 8コの異変探し[PR]
2025.8.28 08:00 -
新しいものを全力で楽しむ!OMOろい旅 in 熊本[PR]
2025.8.25 09:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.8.16 08:30 -
25周年「アンパンマン列車」で、ゆかりの高知へ[PR]
2025.8.6 11:50 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年下半期の運勢は?
2025.7.1 00:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.6.30 11:00 -
京都・貴船&高雄のおすすめ川床、ランチからカフェまで【2025年】
2025.6.19 12:00 -
京都・川床おすすめランチ&ディナー、鴨川・貴船・高雄エリア別【2025年】
2025.6.11 15:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.4.10 11:00