大阪市のワクチン「個別のニーズが高い」と集団接種は休止へ
大阪市の定例会見が7月12日に実施され、新型コロナのワクチン接種状況について説明。ファイザー社製のワクチンの供給量が限られるため、26日の週に各区の集団接種会場を休止とし、大規模接種センターも8月2日から優先枠に限り受け付けることなどが発表された。
8月以降のファイザー社製ワクチン供給量の見通しが立たず、7月12日から集団接種と個別接種の1回目の接種を一時休止させた大阪市。今回の会見では、いったん7月と8月のファイザー製ワクチン供給量の見込みが国から示されたことを受け、直近のワクチンの配送計画が示された。
かかりつけ医といった診療所などでおこなわれる個別接種は、7月19日の週と26日の週をピーク時(6月28日の週)の7割程度とし、以降はワクチン供給量に応じた数を配送。市では、ワクチン配送量に応じて調整をおこなうよう各医療機関に対し呼びかけた。
基本的に個別接種は2回目以降を優先させ、余裕がある場合は60歳から64歳、基礎疾患のある人、高齢者施設等の従事者らに対象を拡大。一方で、各区の集団接種会場については7月26日から全面休止させる(2回目接種のため8月2日の週までは予備期間)。
個別接種に絞る理由について松井一郎市長は、「町のかかりつけ医が一番安心してみてもらえるという声があり、個別接種の方がニーズが高い。予約状況なども集団接種会場より圧倒的に多く、ワクチン量が限られるなかでどちらを残すのかと考えたとき、個別接種の方がいいと考えた」と説明。
実際に6月28日から7月4日の週のワクチン配送量は、個別接種が17万8632回分に対し、集団接種は3万9012回分となっている。
なお、ファイザー社製とモデルナ社製ワクチンの供給量を試算した市では、11月末までに希望するすべての市民への接種が可能と考えているという。
取材・文・写真/岡田由佳子
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