大阪市が個別・集団のワクチン接種を一時停止、大規模は継続

2021.7.3 06:30

大阪市北区にある「大阪市役所」

(写真2枚)

新型コロナのワクチン接種について大阪市の松井一郎市長は7月2日、ファイザー社製のワクチンを使っている個別接種と各区の集団接種で、1回目のワクチン接種の新規予約を12日から一時停止することを発表した。

これまで順調だった大阪市内でのワクチン接種。しかし1日の定例会見で松井市長は、「供給量が接種体制に追い付いていない。これは接種体制が非常に進み、国の供給以上に接種できる体制が整ったということ。一度接種された方の2度目接種の供給量を確保するため、集団・個別の予約を止め、キャンセルや再調整という形になる」と話していた。

松井市長は、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種推進担当の河野太郎大臣と直に連絡を取ったと話し、「7月中には具体的なワクチンの輸入量を精査して、きちっと報告をすると国から聞いている。7月中に8月、9月、10月の見通しは絶対出てくると思う」と説明。

また、モデルナ社製のワクチンを使っている大規模接種会場(インテックス大阪、グランキューブ大阪など)については、「現状、モデルナ製でなんとか見込める」とし、これまで通り接種を継続させるという。

なお、現在のワクチン接種率について市の担当者に確認したところ、重症化・死亡リスクの高い65歳以上の高齢者については「荒い試算」で希望する7割の高齢者に1回目の接種が完了。本来の予定通り、7月末には希望する高齢者の2回目接種も終えられる見込みだという。

取材・文・写真/岡田由佳子

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