新人女優・駒井蓮が魅せた三味線「人の顔を思い出しながら」

2021.7.1 18:45

主人公・いと役を演じた女優・駒井蓮

(写真12枚)

駒井「まず音楽として成り立つということ」

──最後のソロは駒井さん、大変だったでしょ? あれは何テイク撮ったんですか?

横浜:もう30回、40回と弾いてもらいました。

駒井:私だけのシーンもあるんですけど、観客やメイド喫茶のメンバーの見ている顔を1人ずつ撮っていたので、そのたびに弾いていたからそれくらいかなぁ。

横浜:彼女の顔が映ってなくてもずっと演奏してもらってた。演奏はほぼ1カットで撮ったんですけど、いろんなカメラアングルからのバリエーションが多かったですね。

駒井:アドレナリンじゃないですけど、なんか判らない(笑)。ずっと弾いてましたね、ハイでした。でもあの後すぐ湿布貼った気がします。いくら収録されたものがあらかじめあったとしても、「弾いてる」というのを感じてもらいたいと思って何度も弾いていましたね。

それぞれが事情を抱えながら働く、メイド喫茶のメンバー (C)2021「いとみち」製作委員会

──インサート・カットにしても聴いてる者の熱量が変わるから。

横浜:でも、疲れも全然見せないので、スタッフのほうが最後はヘトヘトになってきて。収録後に(駒井さんが)「おつかれさまで~す」と爽やかに帰って行ってた(笑)。

──エンドルフィン出まくりというか、あのシーンで明らかにいとの目が一変する。

駒井:弾いてるうちにジワジワ生まれてくるものがあって。今まで支えてくれたおばあちゃんとか友だちとか母親とか父親とか、そんな人たちの顔を思い出ながら弾いていた記憶がありますね。「なんかそういうことあったなぁ」とか、思いながら弾いてた。

横浜:すごい! 思い出しながらよく弾けたね。

──もう「いと」そのものになってる!

駒井:やっぱり三味線を弾くっていうのは、自分のなかの考えや想像がありつつ、まず音楽として成り立つということだと思うので、ちゃんと手が無意識に動くまでやらないと出来ないです。

横浜:すごいなぁ。すごい役者だなぁ。

映画『いとみち』

全国の劇場で公開中
監督:横浜聡子
出演:駒井蓮、豊川悦司、黒川芽以 ほか
配給:アークエンタテインメント

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