ゴジラが破壊した「ミズノ淀屋橋」、再開発に伴い6月末閉店

2021.5.23 07:15

1927年頃の淀屋橋店(左)と現在の淀屋橋店

(写真9枚)

大阪のオフィス街・淀屋橋とともに歴史を重ねてきたスポーツ用品店「ミズノ淀屋橋店」(大阪市中央区)が、6月30日に閉店することが発表された。SNSでは「めちゃ寂しい」「幾度となく通った懐かしいビル」「古き良きものがどんどんなくなっていく」など、閉店を惜しむ声が上がっている。

1906年の創業以来、スポーツ文化・事業において幅広く普及・貢献してきた総合スポーツ用品メーカー「ミズノ」(本社:大阪市住之江区)。1927年に大阪で7番目の高層ビルとして完成した現・淀屋橋店は、1992年まで本社屋として機能し、その後は直営店に。「大阪で1番速い」と言われたエレベーターの導入や、ビル内に「ライスカレー」が人気となった大食堂をオープンさせるなど、多くのトレンドを発信してきた。

また、レトロ建築としての歴史的価値も高く、ロマネスクデザイン様式の屋上エレベーター室や2階踊り場の黒大理石など、当時の最先端の技術と優美なデザインを随所に垣間見ることができる。ちなみに、1955年に公開された映画『ゴジラの逆襲』(東宝)では、ゴジラとアンギラスが淀屋橋に出現。同ビルが破壊されるシーンは話題となった。

今回の閉店は、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」に伴うもの。同社リテイル営業部・次長の堀越衛さんは、「94年という非常に長い間、みなさまに支えていただいた店舗の閉店は残念な面もありますが、今までの良い所を活かしつつ、新しいミズノを作っていくチャンスでもあります」と話し、スポーツ産業の発展に尽力してきた創業者・水野利八の思いを胸に、社会貢献を引き継いでいくという。

閉店発表後は、閉店を惜しむ声が多く寄せられており、「最後まで感謝の気持ちをお伝えしていきたいと思います」と堀越さん。今後は、2025年以降に完成する再開発ビル内に、直営店が出店される予定。

取材・文/塩屋薫

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