奈良の新・観光スポット、芸術文化村が2022年オープン

2021.5.17 06:45

なら歴史芸術文化村イメージ全体図。日本初となる4分野(仏像等彫刻、絵画・書跡等、歴史的建造物、考古遺物)の文化財修復作業現場を通年公開。提供:なら歴史芸術文化村整備推進室

(写真5枚)

奈良県にある文化財(歴史文化資源)の継承・活用拠点として、県が約100億円かけて整備をすすめている複合施設「なら歴史芸術文化村」(奈良県天理市)。そのオープンが、2022年春に決まった。

文化財修復・展示棟、芸術文化体験棟といった文化・芸術施設が集まる同文化村。産直レストランや直売所がある交流にぎわい棟、宿泊施設「フェアフィールド・バイ・マリオット」もあり、1日たっぷり楽しめる施設となる予定だ。

仏像等彫刻、絵画・書跡等、歴史的建造物、考古遺物という4分野での文化財修復作業現場の通年公開は日本初の試み。文化財修復技術への関心を高め、奈良の文化を次世代へ伝えることを目的に専門人材の育成にも取り組むという。

「観光で文化財(歴史文化資源)をただ鑑賞するだけではなく、『修復』という人の手が加わることで、現在まで残っていることを知っていただけたら。文化財そのものも大事ですが、その向こう側を知ることで、視点や見方も変ってくると思います」と話すのは県担当者の三原耕治さん。

そのため、ガラス越しから作業を眺めるだけではなく、専門スタッフが来訪者の疑問に答えてくれたり、レプリカに触れるなど、対話型鑑賞スタイルを提案。また、国内外から招いたアーティストとの交流や、未就学児を対象としたアート体験なども予定しているそうだ。

7月に公式サイトが公開予定。JR・近鉄天理駅から奈良交通バス「勾田」下車、徒歩約15分。

取材・文/いずみゆか

「なら歴史芸術文化村」

2022年春オープン予定
住所:奈良県天理市杣之内町 地内

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