京都市内に飲食店１５店舗を展開する「スター食堂」が４月２１日、新業態となるデリカテッセン＆グロッサリー「洋食惣菜 スター食堂 御幸町錦上ル」（京都市中京区）をオープン。外食を控える人が多いなか、人気店の展開とあって注目を集めている。

「スター食堂」の歴史は古く、１９２５年にアメリカ帰りの西村寅太郎さんが、錦天神前に食堂を開店。その後も京都でいち早くバーやフランス料理店、ビアダイニングを開き、京都の飲食業界を牽引する飲食チェーンへと成長してきた。

「長年、スター食堂の味を遠方の方にも楽しんでもらいたいと思っていて、２０２０年にやっと洋食シリーズの冷蔵パックが完成したんです。こんなご時世ですので、もっとおうちで楽しんでもらえるよう持ち帰り専門店にしました。各店舗の常連の方々に訪れていただき、予想よりも好調です」と、代表取締役社長の西村裕行さん。

創業時のスター食堂の味を受け継ぐ洋食シリーズは、ハンバーグやカレーなど１０種類。ほかにも、洋食レストラン「レストランスター 京極店」をはじめ、鉄板とビール「市場小路 寺町本店」､しゃぶしゃぶ「寅太郎」などさまざまな業態があるため、「メニューはそれぞれから良いとこどりしました」と話す。

ガラスケースには、鶏白レバーのムースやラザニアなどの人気メニューをデリ用にアレンジした洋惣菜が並び、入り口の揚げ物コーナーにはコロッケやメンチカツが揚げたてで提供。ランチにはお弁当も販売する。

また、グロッサリーコーナーでは「本格的な料理をもっと便利に楽しく」をテーマに、調味料や加工品、パン、ワインをセレクト。日々のおうちごはんから特別な日にまで対応するラインアップとなっている。場所は、阪急京都河原町駅から徒歩約３分。営業は昼１１時半から夜７時。

取材・文・写真／天野準子