大阪ミナミの底力、「心斎橋ネオン食堂街」仕掛け人の思い

カルチャー酒場「タンク」のフルタニタカハルさん
大阪の商業施設「心斎橋PARCO(パルコ)」(大阪市中央区)の地下2階に、新たな飲食フロア「心斎橋ネオン食堂街」が3月18日にオープンした。大衆中華や立ち飲み、居酒屋にエンタメ・バーなど、大阪・ミナミらしいカオスな25店舗がひしめき合う。
2020年11月、約9年ぶりに心斎橋に帰ってきた「心斎橋パルコ」で、「ミナミを再び盛り上げたい」と、アメ村カルチャーの仕掛け人たちが結集。そのうちの1人、同フロアでカルチャー酒場「TANK(タンク)」を手がけるフルタニタカハルさんに話を訊いた。
──オープニングイベントはすごく盛り上がりましたね。手応えはどうですか?
アメ村でずっとやってきた僕らにとったら、原点に戻った感じ。今は人を集めるイベントはなかなか難しいですけど、みんなが「なにこれ?」と笑ってくれる空間に仕上がったと思います。
──ここ「タンク」は、吹き抜けでフロアのちょうど真ん中にあります。
僕は25年ほど、アメ村でギャラリーカフェをやってきました。映画やファッション、音楽など自分たちが好きなカルチャーを通じて、SNSではなくリアルに人とつながりたい、という思いがあります。で、真ん中にDJブースもあるカウンターを作りました。フロアのハブになるようなコミュニティを形成できたら、というのが狙いです。

──移動できるテーブルが、おもしろいですね。
ここはフリースペースなんです。ほかのお店のフードやドリンクを楽しんでもらって構いません。テーブルの上にある透明のアクリルボードは、コロナ対策も兼ねてますが、イベント情報のフライヤーをはさんだりできるし、取り外して絵などの作品を飾ることもできます。
──オープニングイベントでは、絵師・東 學さんのライブペインティングもおこなわれました。
學さんは、大阪を代表するアーティストですし、完成作品はこのフロアに設置する予定です。タンクの横の柱には、すでに學さんの作品を何点か展示しています。

──ネオンをテーマにしたのは?
ネオ+オン、で新しく、起動するみたいな意味があります。9年ぶりに戻ってきて「新起動」ということですね。ネオン・サインは、僕ら世代には懐かしく思うし、若い人にはポップなイメージで新鮮じゃないかと思います。ネオンついてる食堂街、ええやん!ってなりました。
──今後の展開は?
パルコはカルチャーを発信する館(やかた)であるべきやと思うし、このフロアだけでなく、ほかのお店との連動企画をやっていきたいと思っています。今後は5階のスタンダードブックストアや、4階のスキーマギャラリーとのイベントを予定しています。また、週末は大阪で活躍するDJの方に登場してもらう予定です。
◇
昼11時から営業の「心斎橋ネオン食堂街」は、ランチ利用はもちろん、昼飲みOKな雰囲気も手伝い、夕方早めの時間帯から自由に楽しむ客であふれている。心斎橋の一等地でありながら、ビール大瓶380円や、ワイン30分飲み放題330円という破格の店も多く、大阪のなくてはならない観光名所になる日も近いのではないだろうか。
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