聖徳太子1400年遠忌に、奈良・達磨寺の保存修理完了

2020年12月に保存修理が完了した県指定文化財の達磨寺方丈(写真提供:王寺町)
聖徳太子と達磨大師の伝説が残る「達磨寺」(奈良県北葛城郡王寺町)で、方丈(ほうじょう)保存修理完了記念イベントが3月17日におこなわれた。
築約350年の県指定文化財である「方丈」(禅宗寺院の本堂や客殿)は老朽化が進んでいたため、約4年かけて半解体修理・耐震補強を実施。これまで、改築された部分なども創建当初(1667年)の姿に近い状態となっている。
2021年は聖徳太子1400年遠忌にあたる記念イヤーとあって、同寺が中心となる王寺町ではさまざまな企画が開催。落慶(4月10日予定)前のこけら落としとして開催されたイベント『達磨寺方丈ユニークベニュー』もその一環だ。
同イベントでは、仏の教えを絵図と説法で伝える宗教芸能「絵解き」に取り組む『三河すーぱー絵解き座』が、胎児から50歳(数え/一般的に49歳)で往生するまでの超人エピソードを「聖徳太子絵伝絵解き」で披露。
同寺に埋葬されたという伝承も残り、現在は王寺町のマスコットキャラクターとなった太子の愛犬「雪丸」も登場し、会場の観客を多いに喜ばせた。
年間約150日は全国行脚する同座の座長・梛野明仁さん(愛知県西尾市、本澄寺住職)は、聖徳太子について「私たちはみな、我が強い愚か者なので、相容れないものに向きあい続ける太子の和の心を知ってもらえたら」と語った。
ほかにもこの日は、王寺町観光広報大使・川本三栄子(講談師名・旭堂南歌)さんによる仏教講談『聖徳太子と愛犬ゆきまる』や、王寺町自慢の『子ども落語』もおこなわれ、当日の様子は3月末頃にYouTubeの『王寺町「雪丸」公式チャンネル』で配信予定。
また王寺町では、聖徳太子1400年遠忌記念と達磨寺方丈完成記念として、雪丸と片岡山飢人伝説の「ご朱印帖」や1400本限定ワインも販売するなど、町をあげて盛り上がりをみせている。
取材・文・写真/いずみゆか
「達磨寺」
住所:奈良県北葛城郡王寺町本町2-1-40
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