未来の陶とは?若手作家らの幾何学、デジタルな作品が一同に
2021.3.12 06:15

増田敏也《Low pixel CG「ボーナスポイント(パイナップル)」》 2019年
(写真8枚)
「兵庫陶芸美術館」(兵庫県丹波篠山市)の開館15周年を記念した特別展『No Man’s Land』が、3月20日より開催。陶芸の現在と未来を見据えた意欲的な企画だ。
21世紀の今、芸術表現は多様化している。絵画、彫刻といった従来的な分類ではくくれない、複数のジャンルや技法、素材を組み合わせた作品が数多く生み出されているのだ。そんな今、「陶」はどのような存在として成り立つのか。それが本展のテーマである。
出展作家は、独創的な作風で幅広い分野から注目を集める1970~80年代生まれ(30代~40代)の若手実力作家たち。紙のように薄い幾何学的なオブジェを制作する出和絵理、低解像度のCGのようなデジタルモチーフの造形を得意とする増田敏也、螺旋を描く青磁のオブジェで高い評価を受ける木野智史など、15名が参加する。
作品の素材が「陶」ではないものも交じって展示され、展覧会名『No Man’s Land(ノー・マンズ・ランド)』の意味である「複数の異なる領域が重なり合った曖昧な状態」をそのままに感じることができる本展。彼らの作品が一堂に会する時、一体何が見えてくるのか。陶芸の未来に思いを馳せながら鑑賞したい。期間は5月30日まで。
文/小吹隆文(美術ライター)
『開館15周年特別展 No Man’s Land-陶芸の未来、未だ見ぬ地平の先-』
日時:3月20日(土)~5月30日(日) ※月休、5月3日(月・祝)は開館、5月6日(木)休館
時間:10:00~18:00(4月20日~5月5日は10:00~19:00)※入館はぞれぞれ30分前まで
会場:兵庫陶芸美術館(丹波篠山市今田町上立杭4)
料金:一般1000円、大学生800円、高校生以下無料
電話:079-597-3961(代表)
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