大河ドラマで天皇役の尾上右近「歌舞伎に戻ったときは新鮮」

2021.2.7 11:15

「居場所を定めずにあっちこっち行くことで、大きなバックグラウンドである歌舞伎の重要性や素晴らしい部分、ありがたみを感じる」と尾上右近(2月6日・大阪市内)

(写真2枚)

将来の歌舞伎界の担い手と嘱望される若手俳優が一堂に会す『三月花形歌舞伎』が、3月6日に開幕。その1カ月前となる2月6日、出演者のひとり尾上右近が大阪市内で取材会を開き、意気込みを語った。

本公演では右近をはじめ、中村壱太郎、中村米吉、中村橋之助ら若手が出演。『義経千本桜』より『吉野山』と『川連法眼館』の2演目がAプロ、Bプロに分かれて交互に上演される。

そのひとつの演目で源義経を演じる右近。2月14日より始まる大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)では、孝明天皇役として出演することも決まっている。

歌舞伎では武将を、ドラマでは天皇と、生きた時代も立場も大きく異なる役柄に挑むが、いずれも時代の転換期におけるキーマンとなった人物。

右近は、「どんなに歴史に名を残した人物であっても、常に気持ちが揺れ動いていたと思う」と親近感を寄せる。

「みんな揺れ動く気持ちのなかで、家族や自分自身、そして日本という国や世の人々を思っていたと思う。大河ドラマでもそんな部分を伝えていけたら」と語った。

昨今は、ドラマのみならず、バラエティー番組やミュージカルナンバーのコンサートに出演と、活躍の場をさらに広げ、自身の可能性を高めている右近。それができるのも、「歌舞伎という戻る場所があるから」と胸を張る。

「歌舞伎以外の世界に一歩踏み出したとき、自分自身がどんな人間か試されます。猛省の連続ですが、何とか踏ん張って、周りにも支えてもらって、導いてもらって、たどり着くことができています。それだけに、歌舞伎に戻ったときの新鮮さといったらありません」と声を弾ませる。

そして、今を生きる歌舞伎役者として「歌舞伎をどんどん発展させていきたい」と気合を入れた。

本公演は3月21日まで、京都「南座」(京都市東山区)にて。チケットは1等席11000円、2等席6000円、3等席4000円ほか発売中。

取材・文・写真/岩本

『三月花形歌舞伎』

日程:2021年3月6日(土)~21日(日)
会場:南座(京都市東山区四条大橋東詰)
料金:1等席11000円、2等席6000円、3等席4000円、特別席12000円
電話:0570-000-489

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