神戸で動物園など再整備「パンダカップルを中国にお願い」

2021.2.4 07:30

「王子動物園」の人気者、パンダのタンタン(メス)。25歳と高齢になり、中国への帰国が決まっている

(写真6枚)

「王子公園」(神戸市灘区)の再整備を、1月29日におこなわれた定例会見で久元喜造神戸市長が発表。「王子動物園」を含む施設のリニューアルや大学誘致をしたい考えを示した。

神戸の三宮と六甲の中間に位置し、阪急「王子公園駅」のすぐ北側に広がる「王子公園」。日本で唯一、パンダとコアラを両方見られる「王子動物園」をはじめとし、陸上競技や球技のできる「王子スタジアム」やテニスコート、体育館、50メートルプールなどスポーツ施設が合わさった都市公園だ。

しかし、それら施設の多くは1950~60年代に造られたもので、老朽化が進んでいる。都市部の一等地で、近隣には「兵庫県立美術館」や「横尾忠則現代美術館」、また高校などがある文教エリアの魅力を生かすため、再整備がおこなわれる。

会見で久元市長は、初当選した2013年、初登庁する前に王子動物園に行ったことを明かし、「就任当初から(老朽化した現状を)なんとかしなければと問題意識を持っていた」と話す。

実は、再整備を検討するなかで「動物園を郊外に移転すべきでは」という意見もあったという。さまざまな検討を経て「移転は極めて困難」と結論づけた神戸市は、現地でリニューアルする方向に。移転の可能性もあったと知り、SNSでは「(今のままで)ホッとした」という声も。

現在の「王子動物園」といえば、2000年に来日したパンダの「タンタン」が目玉で、動物園の設計やデザインも、パンダをイメージしたものが多い。しかしタンタンは貸与期間が2020年7月に終了しており、コロナによる航空便の影響が解消されれば、中国に帰国することが決まっている。

これについて久元市長は、「タンタンは帰ってしまうが、新しいパンダのつがいを貸してほしいと中国にお願いしている。結果はどうなるかわからないが、パンダを念頭においた整備計画を考えたい」と説明した。

再整備計画には大学誘致も含まれているが、これについてはSNSで「どこに!(移転場所があるのか)」「手を挙げる大学があるのか」という意見も出ている。たしかにわずか東に1駅の阪急六甲駅周辺には、神戸大学や松蔭女子学院大学がすでにあり、王子公園に下宿する学生もいる。

公園エリアの面積も限られているので、現実的に大規模な大学の誘致は考えにくい。大学誘致がはたして地域の活性化につながるのか、注目していきたいところだ。

神戸市は2021年度中に基本計画を策定し、2022年度に事業着手と大学公募を予定している。

取材・文/合楽仁美

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