エスカレーターのPOPが話題、ネタに込めた駅員の思いとは

新開地駅の駅員たちで考えて作っているという「新開地駅」のアイキャッチPOP
「ねぇ、お母さん! どうして少し前までエスカレーターは『関東は左側』なのに『関西は右側』に立ってたの?」。阪神電鉄「新開地駅」(神戸市兵庫区)のエスカレーターに設置されたアイキャッチPOPが、SNSで話題に。
「関西人のセンスか」「これは止まっちゃう!」など注目を集まっていることについて、阪神電気鉄道の担当者に訊いた。
親子の会話形式で「お願い」をユーモア溢れる内容に
2020年11月から同駅エスカレーター側に設置しはじめたというこのPOP。担当者は「これまで阪神電鉄では大きな事故はないのですが、大きな事故が起こってからでは遅い。事故なく安全に利用してもらえるよう啓蒙活動の一環としてスタートさせました」と、そのきっかけを話す。
エスカレーターを上っていくと、関東と関西のエスカレーターの立ち位置に関する娘の疑問に、母が「そうねぇ、お母さんが思うには関東に対抗意識があったんじゃない! 『阪神−巨人』のようなものよ! (知らんけど・・・)」と答えるPOPが現れる。

その後「ねえ、お母さん! いつまでこのアイキャッチ続けるの?」(娘)、「みんながエスカレーターで立ち止まるか、このアイキャッチの担当者が、悪ふざけして新開地駅長から怒られるまでよ。」(母)というPOPで締めくくられている。
上から目線での指示ではなく、あくまで利用者と同じ目線に立ってお願いしている内容や、思わずクスっと笑ってしまうユーモアさで、同駅を利用する人だけでなくSNS上でも多くの人が目を留め、今一度エスカレーターの利用方法について考える機会となったようだ。
これまでも20種以上のPOPを設置してきた「新開地駅」
今回のようなPOPをこれまで20種類以上設置してきた同駅。景観の一部にならないよう、また見る人を飽きさせないように月に1度ほど変更しているそうで、今回話題になった会話形式のものは、実際にPOPを見て会話をする親子を、担当者が偶然見かけたことがきっかけで思いついたものだという。

両側に立って利用するよう呼びかけているものについては、「両側を利用するほうが、移動効率がいいのはもちろんなのですが、実は身体に障害がある方には、右側もしくは左側しか手すりを持てないなど、事情がある方もいらっしゃいます。なので、『エスカレーターは両側に立ち止まる乗り物』だという認識を持って欲しい」と話す。
そして、「啓蒙の甲斐があってか、ラッシュアワーには難しいですが、昼間の時間帯などはエスカレーターを歩く方は明らかに減りました。お急ぎの方は階段を使ってくださっていてうれしいです。みなさん怪我をしないようにご利用ください」と、利用者の意識の変化について実感しているという。これからも同駅では、エスカレーターの安全な利用を呼びかけるPOPの設置を続けていく。
取材・写真/野村真帆
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