おちょやん・天海役の狂言師が明かす、喜劇と狂言の違いとは

2020.12.27 06:15

「僕は演出家にも師匠にも相当恵まれていた」と茂山宗彦(12月21日・大阪市内)

(写真5枚)

連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)に出演し、喜劇役者・天海天海を演じた大蔵流茂山家の狂言師・茂山宗彦。「大阪松竹座」(大阪市中央区)で13年ぶりに開催される、茂山家の狂言会『大阪松竹座 狂言の会』の会見で、「喜劇」と「狂言」の違いについて語る場面があった。

宗彦が出演したのは、ドラマの第2週目。ドラマのヒロイン・千代とともに、将来喜劇集団を立ち上げる天海一平の父親役を演じた。

破天荒な喜劇役者として華々しく登場したものの、週半ばで一平を遺して突然死した天海。SNSでは、その早すぎる退場を惜しむ声にあふれたことを伝えると、「いやー、ありがとうございます」と素直に喜びを見せた。

ドラマでは人情喜劇の舞台のシーンがあったが、「僕のなかでは、狂言をするときと作り方は一緒でした。準備するものが多分違うけど、良いものを作ろうというベクトルは同じなので」と振りかえる。

ただあえて、人情喜劇をはじめとするほかの劇と、狂言の違いを上げるとすれば、「演出家が付いてるか、師匠が付いてるか」だそう。

「演出家は『こうしたい』と望むことを言えても、その演じ方は『考えて』という方が多い気がします。逆に『(演出意図は)わからんけど、こうや』と言って、演じ方を教えてくれはるのが師匠。僕は演出家にも師匠にも相当恵まれていたので、そこはよかったと思います」と、感謝を込めて語った。

『大阪松竹座 狂言の会』は2021年2月5日開催で、『釣針』『墨塗』『彦市ばなし』の3本を上演。宗彦は『彦市ばなし』に、大名役で出演する。チケットは1等8500円、2等4500円で、現在発売中。

取材・文・写真/吉永美和子

『大阪松竹座 狂言の会』

日程:2021年2月5日(金)
会場:大阪松竹座(大阪市中央区道頓堀)
料金:1等席8500円、2等席4500円
電話:0570-000-489

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