滋賀初となったGoTo商店街、守山市での実際の反応は?

2020.12.1 07:15

11月29日に開催された『ひるさがりのマーケット』には大勢の家族連れが集まった。(11月29日撮影)

(写真4枚)

10月末から滋賀県南部の街・守山市で始まった「守山50(Go To)商店街」。滋賀では唯一として、県内外から注目が集まったが、実際の反応はどうなのか? イベントの企画担当者に1カ月経った今の現状を取材した。

経済産業省が実施する「Go To 商店街事業」第1弾では、全国から34事業が選ばれ、大阪では3事業、京都・滋賀では1事業のみ。そのひとつとして選ばれた同企画は、守山市内の3つの商店街と市が設立した会社「みらいもりやま21」が計画している。

実施しているのは、もともと中山道守山宿を中心に発達した商業地域だったが、再開発によってアーケードの取り壊しや、昔ながらのお店が減少したエリア。同社の担当者は「『何もない』と思われているのですが、『何かある』とワクワクしたイメージを持ってもらえれば。守山市が今年市政50周年を迎え、50年先も愛される商店街を目指します」と、12月20日までの約50日間で50の企画を予定している。

しかし、約1400万円の補助を受け、いざ走り出してはみたものの、高額な補助金ばかりに関係者が注視するような事態もあったそう。「関係者には各店舗への配当金ではないことを理解してもらえるよう、根気よく説明していくしかない。補助金は本来、商店街が地元の良さを発信するために使うべきものなので、イベントの設営費用などに充てています」と説明する。

数々のイベントを企画するなかで、「多くの人に知ってもらい、訪れる価値のある商店街になっていければ」という思いと同時に、密を避けなければいけないという悩みも抱える。あえて告知を控えるものもあったため、「知っていたら行きたかった」「教えてくれたら」という声も後日あったそうで、「思わぬジレンマです」と胸の内を語る。

ただ、普段の恒例行事が中止されたなかで、地域からの期待値は高く、野外でのハロウィン企画をおこなったときは約500人が参加。「今年は、子どもと一緒に楽しめる行事がなかったので本当にうれしい。楽しみにしていました」と喜びの声も届いているそう。

守山市の商店街の今昔を伝える「商店街の楽しみかた展」のパネル展示

また、訪れて楽しいイベントだけでなく、商店街の人々の魅力を伝えることに注力し、小さな布団屋さんによるオリジナル商品や、文房具店の折り紙を教えるのが得意なおばあちゃんなどもパネルやイベントを通じて紹介。

「目の前は通るけれど入ったことがないお店もあり『今度行ってみようかな』と思うきっかけになりました。こんなサービスがあったらもっと早く知りたかった(笑)」と20年間守山市に住んでいる女性も。

現在は、毎週土曜に屋外のグルメ屋台「オープンテラス事業」をおこない、江戸時代を起源とする歳末の伝統的な市場『もりやまいち』を12月20日に開催予定。また、市内在住の未就学児童とその家族を対象とした「はじめてのおつかい」は、商店街で子どもがおつかいをする様子を家族が見守る某テレビ番組の守山バージョンというユニークな内容となっている。

「今回の企画ではすべて動画を撮影して、資料として残し、また後世に商店街っていいなと思ってもらえるとうれしい」と、商店街を少しでも活性化すべく12月20日までイベントをひき続き企画している。

取材・文/中河桃子

『守山50(Go To)商店街』

日時:2020年10月24日(土)〜12月20日(日)
会場:あまが池プラザ(守山市勝部1丁目13番1号)、セルバ守山(滋賀県守山市梅田町2)ほか市内各所
料金:無料

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