京アニの思いに背中押され、京都の国際映画祭が開幕

2020.10.31 18:45

オープニングセレモニーにて、左から2番目が山田洋次監督

(写真2枚)

『第12回京都ヒストリカ国際映画祭』が10月31日、「京都文化博物館」(京都市中教区)で開幕。映画『たそがれ清兵衛』(2002年)がオープニング上映され、同作の山田洋次監督らがオープニングセレモニーに出席した。

世界で唯一、歴史をテーマにした映画祭として知られる同映画祭。2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、上映作品、イベントなどをオンラインでも配信。同映画祭の武田功実行委員長は、「オンライン配信という新しい試みにチャレンジしました。日本中の方々にこの映画祭を知ってほしい」と期待を寄せた。

山下晃正京都府副知事は、2019年に起きた京都アニメーション放火殺人事件について触れ、「事件から1年が経った7月、(京アニの)社長からメールがきました。『1ミリずつ進んでいます』と。亡くなられたスタッフの方、ケガをされた方々の重みを背負って、新しい作品を作ろうという気持ちになっておられるに違いないと思いました。この映画祭も、1ミリでも良いので、コロナ禍で前に進むために開催を決めました」と、京アニ関係者の姿に背中を押されたという。

山田洋次監督は、『たそがれ清兵衛』の撮影をおこなった松竹京都撮影所のことを振りかえり、「黒澤明監督の『羅生門』(1950年)、溝口健二監督の『雨月物語』(1953年)、増村保造監督の『好色一代男』(1961年)は世界の映画史にもベストテンに入るだけの力を持っている。そんな国宝のような作品を生み出したのが京都撮影所」とその功績を讃えた。

さらに山田監督は「この映画祭がこれからも盛んに続き、素敵な時代劇が生まれていくことを祈っています」と映画を通して日本の歴史が語り継がれることを願い、松竹撮影所・大角正代表取締役会長も「現在『鬼滅の刃 無限列車編』が大ヒットしていますが、あれも大正を舞台にした物語。松竹も、形を変えてでも時代劇を作り続けていきたい」と意気込みを語った。

『第12回京都ヒストリカ国際映画祭』は11月8日まで「京都文化博物館」で開催。上映作品別チケット当日1300円ほか、オンラインの料金については公式サイトにて。

取材・文・写真/田辺ユウキ

『第12回京都ヒストリカ国際映画祭』

期間:2020年10月31日(土)〜11月8日(日)
会場:京都文化博物館(京都市中京区東片町623−1)
料金:チケットにより異なる(オンラインあり)

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