大阪でバンクシー展「シャープなメッセージを明快に表現」

2020.10.10 10:15

バンクシーのスタジオを再現したインスタレーション

(写真10枚)

イギリスを拠点に活躍する匿名のアーティスト、バンクシーの展覧会が「大阪南港ATC Gallery」(大阪市住之江区)で、10月9日よりスタートした。

彼は世界各地のストリート、壁、橋などに、社会問題に根差したメッセージ性の強い作品を残すことで知られている。『バンクシー展 天才か反逆者か』は、そんな彼の作品70点以上から成る展覧会だ。

会場は「政治」「抗議」「消費」などのセクションに分かれており、オリジナル作品、版画、立体オブジェクトなどが展示されている。また、彼のスタジオの再現、マルチ画面によるイメージ映像、新型コロナ禍の自粛期間中に自宅トイレに描いた新作の再現インスタレーションなども大きな見どころだ。

コロナ禍の自粛期間中に自宅トイレに描いた新作を再現したインスタレーション

本展は世界6都市を巡回し、100万人以上を動員しているが、展覧会のたびにブラッシュアップされている。この大阪展が今見られる最高の「バンクシー展」と言っても過言ではない。

本展のキュレーター兼プロデューサーのアレクサンダー・ナチケビア氏は、バンクシーの魅力をこう語る。「彼はシャープなメッセージを、どんな人にも分かるよう明快に表現できるユニークなアーティストだ。また、常に今の話題を的確なタイミングで世に問うてきた。そこがほかのアーティストとは違うところだ」。

また、バンクシーを英雄視する人がいる一方、彼の行為を演出やマーケティングだと揶揄する人に対して「バンクシーはアーティストであるのと同時にさまざまな側面を持っている。ひとつの物差しで評価するのは間違いだ。彼は『現象』なんだよ」とも。

そして最後に日本の観客へのメッセージが。「新型コロナで大変な時期だからこそ、ひとりでも多くの人にこの展覧会を見てほしい。そして世界はひとつである、自分たちも世界の一部なのだと感じてほしい」。期間は2021年1月17日(※1月24日まで延長)まで、料金は大人1800円(土日祝は2000円)。

※本展は、日時指定制のため、事前に日時指定チケットの購入を(当日窓口での販売は、定員に余裕のある場合のみ)

取材・写真/小吹隆文(美術ライター)

『バンクシー展 天才か反逆者か』

期間:2020年10月9日(金)~2021年1月17日(日)※12/31・1/1休 ※1月24日まで延長
時間:10:00~17:00(10月は~20:00、土日祝は~20:00)
会場:大阪南港ATC Gallery(大阪市住之江区南港北2-1-10 ITM棟2F)
料金:大人1800円(土日祝2000円)、大高専門学生1600円(土日祝1800円)、中学生以下1200円(土日祝1400円)

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