もっと琵琶湖の魅力を、6年かけて博物館がリニューアル

2020.10.8 13:20

世界初、ツダンスキーゾウの骨と身を半分ずつ合体させた展示はインパクト大(A展示室)

(写真6枚)

「滋賀県立琵琶湖博物館」(滋賀県草津市)が6年かけたリニューアルを完了し、10月10日にグランドオープンを迎える。

1996年の開館以来累計1100万人以上が来館した、淡水を専門とする全国でも珍しい博物館。だが、過去最高の約47.6万人が来館した2006年以降は下降線をたどり、2012年には約37.6万人まで減少している状況だった。

そこで近隣の県での知名度をあげること、学芸員による研究成果を展示に反映することを目的に、3期にわけて段階的なリニューアルを計画。県と民間企業の支援を受け、約29億円をかけてリニューアルを完成させた。

新たに設けられたコンセプトは、「びわこのちから」。館長の高橋啓一さんは「琵琶湖は近畿の水がめであるだけでなく、生き物を育んだり、人間の暮らしに影響を与えたりなど、さまざまな力がある。その大きな力を展示で伝えたい」と話す。

そのため、第1・2期では等身大ジオラマなどが楽しめる「C展示室」、琵琶湖の景色を一望できる「樹冠トレイル」などを設けて、さらなるリアルさとイマジネーションの刺激を追求してきた。

最終段階となった今回は、A・B展示室をメインに刷新。A展示室では「400万年前と私たち〜変わり続ける琵琶湖〜」と題し、琵琶湖がいかに今の形に至ったかを、写真やCG映像、地層の標本などでアプローチ。また琵琶湖が生まれた当時、中国に存在した巨大なゾウ・ツダンスキーゾウの骨格化石と、復元した世界初の標本展示も。

「湖の2万年と私たち〜自然と暮らしの歴史〜」がテーマのB展示室では、発掘調査や聞き取り調査などを通じて、縄文時代の森や水辺の暮らしを表現した等身大ジオラマや、当時使われていた道具などを紹介。かつて琵琶湖に存在したと伝わる龍をナビゲーターとする滋賀弁パネルも注目だ。

高橋さんは、「当館にご来場くださることが最終目的ではありません。この施設で得た驚きや発見を持ち帰り、実際に琵琶湖の魅力を生で体験いただくことこそが私たちの願いです」と語り、今後も研究内容を展示で発表するとのこと。入館料は一般800円ほか。事前予約制となり詳細は公式サイトにて。

取材・文・写真/中河桃子

「滋賀県立琵琶湖博物館」

住所:滋賀県草津市下物町1091
時間:10:00〜16:30(最終入館16:00)
料金:一般800円、大学・高校生450円
※事前予約制 月休館(祝日の場合は開館)ほか
電話:077-568-4811

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