京都の歴史ある寺院とホテルが合体、その理由は?

2020.9.20 07:15

寺院の伝統に調和するモダンな外観

(写真8枚)

宿泊施設「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」(京都市下京区)が四条寺町に、9月28日開業。寺院共存型というユニークな造りが特徴だ。

今回ホテルと一体化したのは、創建から500年以上続く「浄教寺」。東西に走る四条通りと交差する寺町通りを徒歩3分ほど南下した絶好の立地にあり、建物の老朽化や経済的な負担の解決を目指す寺院側と、観光客の多い繁華街で開業したいホテル側の目的が一致し、実現したのだそう。

前職で銀行員を務めた浄教寺44代目の住職・光山公毅さんのアイデアで、「突拍子もない発案でしたが、檀家さまや親族の方々からは驚かれたものの、反対はございませんでした。現時点ではホテルのレストランも法事に利用できると喜んでいただいております」と話す。

また、共に当ホテルを企画した「三井不動産」の名塚旭さんは、「いかに寺院を守り、引き継いでいくかは宗派を超えた共通の課題です。このホテルが、日本の寺院全体が抱える問題を解決するロールモデルになると考えていただいたのかもしれません。それと同時に他ホテルとも明確に差別化できる」と熱く語った。

館内では「浄教寺」の獅子つき瓦など、伝統的な装飾を美術品としてロビーに展示したり、館内全体をモノクロームカラーで統一し、寺院の静謐な空気を演出。また、寺中はバリアフリー化をすすめ、靴のままで参拝ができるようになり、車椅子での移動もラクになったと好反応だそう。

今後は、再建された浄教寺の本堂で、宿泊者限定で「朝のお勤め体験」や浄教寺住職による御朱印の記帳を実施予定

客室は畳敷きの「モデレートクイーン(和)」、3人用の「トリプル」も含む全167室。1泊朝食つき2名で1万円前後(税・宿泊税込)。各部屋に浴槽はないものの、宿泊客限定で利用可能な大浴場を備える。

また、レストランには福岡・糸島市の和食の名店「僧伽小野(さんがおの) 一秀庵」の2号店が関西初出店。10人以上で会食できる半個室も完備し、「僧伽ちらし寿司」「鰻の卵とじ」など4種から選べる朝食を提供。

取材・文・写真/中河桃子

「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」

2020年9月28日(月)オープン
住所:京都市下京区寺町通四条下る貞安前之町620
電話:075-354-1131

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