予約は5年待ち、八尾を灯す日本唯一の女性ランプ職人に迫る

2020.9.12 18:15

ランプ職人/別所由加さん(写真提供:MBS)

(写真1枚)

空前のアウトドアブームのなか、キャンプの夜には欠かせないアイテムとして人気が上昇している「ハリケーンランプ」。大阪・八尾市の小さな町工場で、予約5年待ちのハリケーンランプを作る女性職人・別所由加さん(31)に、『情熱大陸』(MBS)のカメラが迫る。

嵐の夜でも消えないことから、その名がついた「ハリケーンランプ」。別所さんは、大正時代に日本で初めて製造した曽祖父の会社を5代目として受け継いだ。「自分のが1番カッコいい」と自画自賛するランプは、1世紀変わらぬ伝統を守りながら、現代のインテリアにも馴染む。

ステイホームの癒やしアイテムとしても評判を呼び、注文は日に日に増え続けている。だが工場の職人は別所さん1人だけ。完成までおよそ300もの工程を必要とするため、2〜3カ月に50個のランプを作るのが限界だという。

数十年前の古い機械や道具を使ったランプ作りは、毎日がトラブルの連続だった。中学・高校・大学と音楽(ドラム)に打ち込み、20歳のとき大学を中退してランプ職人として生きる道を選んだ別所さん。家族の反対を押し切ってまで貫いた決断の原点には、幼い頃に刻まれた辛い記憶があると話す。

今でこそ彼女のサポート役である70歳の母も、当時は家業を継ぎたいと言う娘に強く反対したという。家でも工場でもいつも一緒。毎日の会話が「親子漫才」のような母と娘は、苦楽を分かち合ってきたからこその絆で繋がっている。

職人として11年。予約待ちの客は年々増えているが、「ブームはいつか終わる」と、最近はハリケーンランプに変わる新作ランプの試作にも打ち込んでいるという。「世のなかが大変なときこそ、見る人の癒やしになる灯りを作りたい」 、そう笑うランプ職人のひと夏を追う。この模様は9月13日・23時から放送される。

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