花火にエプロン…コロナ禍も斬新企画で楽しませる兵庫の劇場

8月22・23日に開催された、花火大会の上映会では、地下の待合室に祭りやぐらが登場。観客らは、盆踊り風に楽しく記念撮影(撮影:8月22日)
今年で創業67年を迎え、「ここは映画館なのか?」と愛情をこめた表現で、常連客や地元住民らから親しまれている映画館「塚口サンサン劇場」(兵庫県尼崎市)。22・23日には映画館で楽しむ花火大会を開催し、話題となった。
体験型上映やイベントで、さまざまな作品を盛り上げてきた映画営業部の戸村さんがいつも大切にしているのは、観客の「一体感」。声出しOKの「応援上映」を関西でいち早く取り入れたり、紙吹雪をまいたりしてインド映画を楽しむマサラ上映、同劇場こだわりの重低音を感じられる特別音響上映など、劇場空間ならではのダイナミックな楽しみ方を提案してきた。
それだけに、コロナ禍で人気のイベント上映ができなくなってしまったが、そこであきらめないのが同劇場流。戸村さんは「作品にちなんだフードメニューも販売できなくなりましたが、服という身近な共通アイテムなら、感染症予防をしつつ一体感を出せるかなと思いました」と観客の服装に着目。
7月にはおそろいのTシャツでの上映会を開催、8月22・23日に開催された花火大会の上映会では浴衣での参加を呼びかけた。

「映画館は最も身近なテーマパーク」がモットーの同劇場らしく、花火大会の上映会には、作品にちなんだ数々の手作りオブジェを制作してきたスタッフらによる祭りやぐらもお目見え。浴衣や小物など準備から気合いを入れてきたという観客らと相まって、まるで盆踊りらしい光景に。
仲間と記念写真を楽しんでいた大阪在住の30代女性は「今日はこの劇場で知り合った仲間たちと久々に会えて嬉しい。みんなで花火大会にちなんだ格好で来ました。ここはいろんな作品を工夫して上映するから、各ジャンルにファンがいるんですよ」と笑顔を見せた(次回の花火大会上映会は9月11日から17日に開催決定)。

また、家族3代で通う常連客も多く、地元密着型「エプロンでも(気軽に)来れる映画館」として、オリジナル・エプロンを販売。即完売したため、9月18日から恩返し&料理にちなんだ、堺雅人主演『南極料理人』の1週間上映も決定した。エプロン企画も検討中とのことで、今後も塚口流のユニークな企画に期待が高まる。
取材・文・写真/塩屋薫
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