日本最古の巡礼路の至宝が京都に集結、七観音が勢ぞろい

2020.8.25 06:15

重要文化財「千手観音立像」 平安時代(10世紀) 京都・醍醐寺(通期展示)

(写真4枚)

大和国長谷寺の開基・徳道上人が、養老2年(718)に閻魔大王のお告げを受けて定めたと伝わる、日本最古の巡礼路「西国三十三所」。その草創1300年を記念した特別展『聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-』が「京都国立博物館」(京都市東山区)で9月13日までおこなわれている。

西国三十三所は、33の観音霊場の総称および巡礼路。霊場は京都を中心に、大阪、兵庫、奈良、和歌山、滋賀、岐阜に点在し、総距離は約1000キロに及ぶ。上人の没後に一度途絶えたが、270年後に花山院が復興、江戸時代には庶民にも巡礼が広がり、現在も多くの人々が信仰を寄せている。

国宝「餓鬼草紙」(部分) 平安~鎌倉時代(12世紀) 京都国立博物館(8月18日~9月13日展示)

本展では、「説かれる観音」「地獄のすがた」「聖地へのいざない」など、全7章で構成されている。西国三十三所の至宝が一堂に会し、国宝、重要文化財、秘仏も公開されているので、仏教美術ファンにはたまらない機会だ。特に、聖観音、十一面観音、千手観音など七観音が勢ぞろいする第5章「祈りと信仰のかたち」は、本展のクライマックスになるだろう。七観音が勢ぞろいするのは8月18日から9月13日まで。この機会を見逃さないで。料金は一般1600円。

文/小吹隆文(美術ライター)

特別展「聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-」

期間:2020年7月23日(祝・木)~9月13日(日)※月曜休 
時間:9:30~18:00 ※入館は閉館17:30まで
会場:京都国立博物館 平成知新館(京都市東山区茶屋町527)
料金:一般1600円、大学生1200円、高校生700円 
※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料(要証
電話:075-5235-2473(テレホンサービス)

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