精悍な王で色気放つ、宝塚宙組・桜木みなと主演作開幕

2020.8.14 18:01

髭をたくわえ、華やかな衣装をいくつも着こなす桜木みなと。スター性が増し、王としての風格を感じさせる

(写真5枚)

宝塚歌劇団宙組男役スター・桜木(さくらぎ)みなと。彼女にとって「梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ」(大阪市北区)での初主演作『壮麗帝』が、8月14日に開幕した。

今作は3月28日に東京・日本青年館ホールで開幕し、順次大阪で上演予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期。今回、大阪のみでの公演となり、感染防止対策を徹底し、公演関係者全員のPCR検査で陰性を確認後の上演となった。

ノーブルかつ爽やかな持ち味にくわえ、近年は悪役も着実にこなす成長を見せてきた桜木が演じたのは、オスマン帝国の最盛期を築いた皇帝スレイマン。冒頭から華やかな剣の踊りで魅せ、男役冥利に尽きる演出を堂々とこなす。歩き方から貫禄を漂わせ、民を想う優しさも兼ね備えた魅力的な王を創り上げた。

スレイマンは奴隷あがりのイブラヒム(和希そら)を大宰相に任命するなど、有能な人材を活かす柔軟な人物。この2人の関係性が物語の大きな軸となっていて、まさに兄弟のように歩んできた桜木と和希との信頼があってこその感動を呼ぶ。歌唱力の高い2人が力強いハーモニーを聴かせるデュエットも「耳福」だった。

奴隷でありながら側女として献上され、スレイマンの寵愛を受けるアレクサンドラ(ヒュッレム)役は遥羽(はるは)らら。スレイマンの苦しみを取り払おうとする姿が健気だ。

お互い分かり合える存在として深く愛し合う、スレイマン(桜木)とアレクサンドラ(遥羽)
お互い分かり合える存在として深く愛し合う、スレイマン(桜木)とアレクサンドラ(遥羽)

ハレムの女同士の争いはこの時代ならではで、スレイマンの母・凛城きら、スレイマンの第一夫人・秋音 光(あきねひかる)と男役が女性に扮し、美しさと凄みを印象づけた。また安定感のある男役スター・鷹翔千空(たかとちあき)はスレイマンに敵意をむきだしにするアフメト役で、ロック調のソロナンバーを披露。専科の悠真 倫が語り部として長きにわたる物語を温かく見守る。

宙組の舞台への熱いスピリットと演技力が壮大な物語にマッチし、豪華絢爛なオリエンタルロマンに浸れる世界観を生みだしていた。公演は8月18日まで。なお、千秋楽の公演(15時開演)は全編ライブ配信を実施する。「Rakuten TV」および「U-NEXT」にて、視聴料は3500円。販売は8月18日14時まで。

取材・文/小野寺亜紀

宝塚歌劇宙組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演 オリエンタル・テイル『壮麗帝』

日程:2020年8月14日(金)~8月18日(木)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪市北区茶屋町19-1)
料金:全席指定8000円
電話:06-6377-3888(梅田芸術劇場)

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