コロナ相談の多い妊婦に大阪府が助成、無症状でもPCR検査

2020.7.23 14:15

定例会見でのフリップより「新型コロナウイルス感染症の流行下における妊産婦支援」(7月22日・大阪府庁)

(写真5枚)

大阪府は7月22日、分娩前の妊婦のPCR検査費用助成と訪問・電話相談による妊産婦支援をおこなうことを発表。PCR検査の費用は、無症状の妊婦を対象に助成される。

新型コロナウイルスの感染が広がる大阪では、妊産婦からの相談が3月に比べると5月は約8倍の191件に急増。

相談内容は「もし自身や家族が感染したら」というもので、自身や胎児の健康、出産や育児に関する不安など。なかでも分娩前にPCR検査を希望する人が多かったという。

そのため府では、無症状であっても分娩前の妊婦がPCR検査を受けられるよう、検査費用を20000円まで助成することに。

大阪府の吉村洋文知事はこの日の定例会見で、「かかりつけ医の医療機関を通じて検査をおこない、自費診療分を府が助成する」と発表。

さらに、「妊産婦の訪問・電話相談の支援も実施し、安心して子どもを産んでいただける環境を整える」と話した。

なお、府の保健医療部・担当者によると、検査で陽性だった場合「本来予定していた病院ではお産ができないですし、陽性期間中に出産された場合は母子が離れてしまい、授乳や触れ合うことも当面できません」と説明。

府では妊婦にこれらを説明した上で、出産を受け入れる医療機関の手配など、妊産婦の支援をおこなうという。本事業は7月27日から2021年3月31日まで(問い合わせ:06-7166-9988)。

取材・文・写真/岡田由佳子

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