東京の感染者最多発表に松井市長「自身を守る行動様式を」

2020.7.9 18:45

定例会見をおこなった大阪市の松井一郎市長(7月9日・大阪市役所)

(写真2枚)

大阪市の松井一郎市長が7月9日、定例会見を実施。東京における新型コロナウイルス感染症の1日の感染者数が過去最多の224人になったことに対し、「大阪と東京の行き来の禁止はしないが、コロナにならないよう自身を守る行動様式をとってもらいたい」と語った。

大阪府内での感染者はこれまで連日10人前後。なかには東京で感染した人もいる状況に対し松井市長は、「ウイルスがなくなったわけではないので、拡大していくのは当然のことで、大阪でもゼロというわけにはいかない。ただ、感染経路が追えているため、きちんとした治療をして、命を落とすことのない仕組みづくりが重要」と語った。

今後、夜の町への外出制限や東京−大阪間の往来を市独自で制限するか訊ねられると、「医療崩壊の兆候が見られないため、今の時点で考えていない。しかし、プライベートを含め、飲食を伴うところに行く場合、自身を守る行動様式をとってもらいたい」と説明。

また、「飲食店の人たちも生きる糧として(営業を)やっている。前回の休業要請の補償も全然足りていない。今は要請よりも働いている従業員、お客さん、自分たちの身を守るための行動様式を自覚して行動していただきたい」と、抑制はしないながらも改めて感染防止を意識した行動を求めた。

なお、会見終了後の夕方5時に発表された府の報道発表資料では、府内の感染者が31人(うち1人は再確認)。大阪でも宣言解除後最多の感染者数となった。

取材・文・写真/岡田由佳子

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