関西らしくどストレート発信、滋賀・酒蔵のSOS

2020.6.26 07:15

「たすけてください」のラベルはパート従業員が手書きして費用削減

(写真3枚)

全国の酒蔵が新型コロナウィルスの影響で打撃を受けているなか、「竹内酒造」(滋賀県湖南市)の銘柄「たすけてください」を販売。ストレートすぎるユニークな名称が、注目を集めている。

もともとアメリカや中国の取引先用のお酒だったが、状勢の変化で輸出がストップ。冷蔵管理が必要な「純米大吟醸」は保管費がかさむため、苦肉の策で国内販売を6月からスタートすることに。

専務の松本太三さんは、「既存の自社銘柄を貼り付けただけでは、どのようなお酒か知ってもらいにくい。ストレートに私たちの思いを伝えるべき」と社員から満場一致を得て、「たすけてください」という名に。ラベルは費用削減とともに、思いが伝わるようにスタッフの手書きとなっている。

同商品は、酒米の代表格・山田錦の中でも最高級の兵庫県特A地区産を100%使用した、華やかでふくらみのある味わい。そして同酒造らしいキレのある後口で女性でも飲みやすい仕上がりだ。

通常よりも価格設定を抑えた720mlで1400円(税別)というリーズナブルさで、最初は「ネタに・・・」と買ったものの、リピート買いする客も多いのだそう。販売は自社オンラインストアで6月末まで。

取材・文/中河桃子

「竹内酒造」

住所:滋賀県湖南市石部中央1-6-5
時間:9:00-17:00 土・日・祝休
電話:0748-77-2001

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