京都にあこがれの「エースホテル」、布団の部屋も

2020.6.13 07:15

長テーブルやソファ席を配したロビー。宿泊者だけでなく、パソコンで作業したり、本を読んだり地元の人々も集う場を目指している

(写真25枚)

アジア初となる人気宿泊施設「エースホテル」が、京都の複合施設「新風館」(京都市中京区)に6月11日オープン。日本・京都らしさを取り入れたスタイルとなっている。

アメリカ・シアトルから1999年にスタートし、アメリカとイギリスで9店を展開する同ブランド。アートや音楽を軸に、創造性あふれるインテリアデザイン、地元の人がお茶や仕事をして自由に過ごせるロビーを推奨するなど、今や世界中のホテルに影響を及ぼす存在に。実際、日本で最近オープンするホテルなども参考しているところは少なくない。

地域性を活かすため、今回の「エースホテル京都」では「新風館」の外装デザインを手掛ける建築家・隈研吾氏と、同ホテルのデザインを多くて手掛けてきたロサンゼルスを拠点に活躍する「コミューンデザイン」がコラボ。「East Meets West」というコンセプトのもと、壁紙に和紙を使用したり、畳でふとんで眠る客室までも(たたみスイート2室のみ)。

レストランは、中庭を見下ろすルーフトップもあるアメリカ風イタリア料理「ミスター・モーリスズ・イタリアン」、アメリカ風タコス料理「ピオピコ」、2020年後半オープン予定のメインダイニングの3店舗。各レストランのバーカウンターでサッと一人でも利用できるのもエースホテルの特徴だ。

ロビー横にはアメリカ・ポートランドのコーヒーショップ「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」が日本初出店。こちらのコーヒーは店内から持ち出してロビーで飲むこともでき、宿泊せずとも気兼ねなく空間を楽しめるのが魅力。また、ロビーではオリジナルグッズや雑貨なども販売している。宿泊料金は1室3万円〜(税サ、宿泊税別)。

新型コロナウイルス感染防止対策として、宿泊後は24時間以上かけて消毒し、エレベーターで立ち位置を示すマークを準備するなどの対応をおこなっている。また、全施設が準備されるグランドオープンは2020年後半を予定。

取材・文/天野準子

「エースホテル京都」

2020年6月11日(木)オープン
住所:京都市中京区車屋町245−2 新風館内
電話:075−299−9000

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