「今日のネット配信は?」ひと目でわかる舞台系番組表が話題

2020.5.12 21:00

「おけぴネット」内の「巣ごもり番組表」より抜粋

(写真2枚)

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、舞台上演が自粛される一方、ネット上で過去作品を上映したり、朗読やトークなどのライブ配信をおこなう動きが盛んな演劇シーン。そのムーブメントのなか、観劇生活応援サイト「おけぴネット」が5月1日に正式リリースした「巣ごもり番組表」が、演劇ファンの間で評判だ。

公演情報の発信のみならず、観劇会の企画やチケットの譲渡・交換スペースを設けるなど、観劇ライフを多方面からサポートする同サイト。今回は、「自宅にいたままでも、舞台芸術の魅力の発信と、未知の劇団・俳優との出会いを提供できれば」と、この観劇表を作成したという。

ミュージカルから落語、小劇場系から海外の舞台まで、多種多様な舞台関係の配信情報を、テレビの番組表のような形で掲示。さらに、舞台のジャンルや配信スタイル、有料 or 無料コンテンツかどうかなどが、アイコンですぐにわかる工夫もされている。

利用した観客からは、「アーティストがSNSなどで個別に宣伝する、ファン以外にはなかなか伝わらない情報もつかめるようになった」との声が。またアーティスト側からも「初めての観客が増えたのはもちろん、物販情報や寄付先にもすぐにアクセスできるようになっているのが便利」などの言葉がサイトに寄せられているそうだ。

運営する「オケピ」(本社:東京都中央区)の代表・山野上寛さんは、「配信を見逃さないための通知機能の追加や、有料配信を希望する役者さんや劇団に、そのシステムを提供できるようになれば」と、さらに改良を加えていきたいと語る。

また「これを機会に、製作発表のライブ配信や、舞台のライブ中継が増えていくことが予想されるので、そういった情報も掲載したい」と、番組表は今後も継続する予定。さらに「配信を通じて、生の演劇へと誘導できる仕組みを何か考えていきたい」と、観劇応援サイトだからこその希望も語った。

「巣ごもり番組表」では舞台関係の配信情報を、自薦・他薦問わず随時募集中。番組表のトップから、投稿フォームで申込みできる。

取材・文/吉永美和子

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