大阪は5月11日の週から登校日を設定、学校再開に向け準備

2020.5.6 07:00

「大阪モデル」について話し合われた『大阪府新型コロナウイルス対策本部会議』(5月5日・大阪府庁)

(写真1枚)

5月5日に実施された『大阪府新型コロナウイルス対策本部会議』において、府下の学校には引き続き5月31日まで休校させるも、11日からは週1・2回の登校日を設けると発表。吉村洋文知事は、「児童たちの心身のケアや学校再開が円滑におこなわれるようにしたい」と語った。

4日に国から発表された新型コロナウイルス感染症に対する基本的対処法案。学校については、地域の感染状況に応じて段階的に学校教育活動を再開することが示された。

府では、児童生徒の心身の健康観察や生活習慣、学習状況を把握し、再開後の教育活動を円滑に実施するために登校日を設定。分散登校とし、1教室当たり10~15人、滞在時間は2時間など、専門家の意見を取り入れた感染防止策が徹底されるという。

また会議では、新型コロナウイルスが再び流行する場合を考慮し、自宅でも授業をおこなえるよう府立高校でのオンライン授業の準備も議論に。

吉村知事は、「完璧にやろうとすると数年かかるが、100%ではなくてもいいから今ある媒体を使って6月末までに準備を。すでにやっている事例を参考にしながら、できないという答えはないようにしてほしい」と指示を出した。

このほか児童生徒への配慮として、新入生は学校に慣れるための工夫、最終学年については進路に係る不安に配慮し、丁寧な対応をおこなう方針。なお、大阪府の『中学生チャレンジテスト』については中止が決定された。

取材・文・写真/岡田由佳子

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