神戸市・二宮商店街にあるクラフトビール醸造所「ＩＮ ＴＨＡ ＤＯＯＲ ＢＲＥＷＩＮＧ（イン ザ ドアブルーイング）」（神戸市中央区区）が、神戸市内限定で瓶ビールの配達サービスを開始している。

パブ併設の醸造所でもある同店は、休館中の「神戸ポートタワー」に２号店を、新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が拡大していた４月１日オープンするという不運に。同店の中村さんは、「お店に来ていただくのは難しくとも、せめて自宅でおいしいビールを飲んで楽しい時間を過ごしていただけたら」と「ＳＴＡＹ ＨＯＭＥ ＢＥＥＲ」と銘打ち、新商品の瓶ビールの製造を４月８日から開始した。

メールでスケジュールを調整しつつ、最寄り駅や近くの公園などで引き渡す、といったアナログなスタイルで１本から宅配を実施しているという。「これまでは、お店でしか飲めなかったビールが家でも飲めるのがうれしい、もっと種類が増えてほしい」という声も届いているとのこと。

配達するクラフトビールは、神戸の天然水「神戸布引の水」を仕込み水として使用。全工程を手作業でおこない、濾過せずいきたままの酵母を活かしているのが特徴だ。イングリッシュペールエール、ペールエール、インディアペールエールの３種（各１本７５０円・配達料込）、今後も３種が追加される予定で、季節のフルーツを使ったスペシャルビールも準備中だという。

注文はサイトで受付し、土曜は神戸の西エリア、日曜は神戸の東エリア、西宮市、芦屋市へ配達予定。二宮の本店と神戸ポートタワー店でも販売され、営業日や時間はＳＮＳにて随時発信。

取材・文／杉田裕路子