大阪のライブハウスが呼びかけ、救済プロジェクト

2020.4.29 20:00

安齋肇デザインの『God save us ライブハウス』

(写真2枚)

新型コロナウイルス感染症の影響で多くのライブハウスが休業を迫られ、苦境に立たされているなか、大阪のライブハウス「ムジカジャポニカ」(大阪市北区)によるライブハウスの救済プロジェクト『God save us ライブハウス』が実施されている。

「ムジカジャポニカ」は大阪の老舗ライブハウス「ハードレイン」の元店長で、バンド・夕凪のボーカリストでもある伊藤せい子さんが2006年に立ち上げたライブハウス。当初は北区の神山町で営業していたが、テナントビルの取り壊しのため、2018年に堂山の現在の場所に移転。

伊藤さんの深い音楽愛とおいしい料理が生み出す空間の居心地に惹かれ、これまでに友部正人、曽我部恵一、キセル、奇妙礼太郎、ハンバートハンバート、べべチオ、ラリーパパ&カーネギーママ、青葉市子といったミュージシャンが大阪のホームベースとしてここでライブをおこなってきた。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令されて以降は、同店も営業を休止。それと同時にライブハウスを守るためのプロジェクトを起ちあげるべく、周囲に声を掛け始めたという。

伊藤さんは「非常事態宣言で『人は守る』ことができます。しかし『場所は守る』ことができません。ムジカは立ち退き移転の時もクラウドファンディングでいろんな人に助けてもらいました」と振りかえる。

そして、「私はやっぱりライブハウスに育てられた人間なので、今回は我が事だけにできない。自分の人生の全てであるライブハウスに御恩返しがしたい、という気持ちで、自分が音楽家として世話になっているライブハウスに、ぜひ一緒にやりたいとご連絡しました」と話す。

そんな伊藤さんの呼びかけに、京都の「磔磔」、大阪の「ファンダンゴ」「バナナホール」「クラブクアトロ」など、計26ものライブハウスが集結。4月14日にオリジナルTシャツ&トートバッグなどを販売するドネーション・プロジェクトが始動した。

グッズのデザインを手がけたのは、伊藤さんと古くから親交があり、「ムジカジャポニカ」の看板デザインも手掛けた、イラストレーターでソラミミストの安斎肇。

安斎も同プロジェクトのサイトに、「音楽は僕の生活の一部です。音楽に出会いたくさんの勇気をもらった、友達ができた自由をもらった。音楽は希望そのものです。どうか、生きた音楽をみんなで楽しめる世界が戻りますように。一日も早く。その日が来るまで部屋で音を鳴らして辛抱します。このティシャツ着て。がんばれライブハウス!!(抜粋)」と賛同のコメントを寄せている。

Tシャツ3種5000円とトートバッグ2種3500円は、5月1日まで限定受注(ドリンクチケットは22日に完売)。いずれも店舗受け渡しのほか、郵送も可。

取材・文/井口啓子

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